サンドウィッチ間瀬のマーケットトピック講座|Part2 豪ドル円
日本の投資家にもなじみ深い豪ドル円。「高金利通貨」を売りに、FX以外にも金融機関がこぞって豪ドルの金融商品を取り扱っていたことも記憶に新しいです。その豪ドル円について、私が最近気になっているトピックを解説します。
※本記事内容は、執筆者の見解に基づくものであり、将来の利益を保証するものではありません。
※この記事は、FX攻略.com2021年4月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
インヴァスト証券 サンドウィッチ間瀬
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。銀行で金融商品営業に従事し、その後、為替ディーラーとしてインヴァスト証券に入社。現在はマーケティング部にて、投資の楽しさを世に広めるための活動を行っている。「金融に関しての質問なら即座に答えてくれる」とちまたで評判で、自身も誰からも頼られるアニキ的な存在になりたいと日々精進している。
また、同僚に「よく飽きないよね…」とあきれられるほどのサンドウィッチ好き。常にサンドウィッチ片手に業務をこなす。さらに毎日、就寝前に翌日分のサンドウィッチを自ら作り、そんな家庭的な一面がチャームポイントだと勘違いしているロマンチストでもある。
Twitter:https://twitter.com/sandwich_market
金利との連動を失った豪ドル円
通貨ペアの推移を見るとき、多くの場合は金利差に着目します。ここでは、10年債利回りと期待インフレ率から算出した実質金利を用います。中長期的には、実質金利の高い通貨が買われ、実質金利の低い通貨が売られる傾向にあり、豪ドル円相場においても、2019年末までは、実質金利差の低下(豪州と日本の実質金利差が縮小)に連動するかたちで豪ドル安・円高が進行してきたと思われます(チャート①)。
しかし、2020年初頭のコロナショック以降、豪州と日本の実質金利が逆転(日本>豪州)した構図となってからは、——
よろしいですか?