あなたの知らないテクニカル指標の世界|第4回Aroon(アルーン)[山中康司]
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移動平均線やRSIなど、多くの市場参加者が見るメジャーな指標は王道の分析ですが、必ずしも自分に合うとは限りません。ここでは本誌にあまり登場しない指標を、インジケーターの造詣に深く分析のプロフェッショナルである山中康司さんに解説していただき、奥深いテクニカル分析の視野と選択肢を広げていきましょう。
山中康司さんプロフィール
アセンダント社取締役。1982年にバンク・オブ・アメリカ入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリ―・マネージャー。1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立。
公式ブログ:アセンダント/山中康司が提供する為替情報配信サイト
Twitter:https://twitter.com/yasujiy
※この記事は、FX攻略.com2021年5月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
トレンド3要素を見る順位相関系テクニカル
Aroon(アルーン)とは、サンスクリット語で「夜明けの光」という意味で、売買システムの開発者として有名なトゥーシャー・シャンデ博士により開発されたテクニカル指標です。当初は「Chande’s Aroon(シャンデのアルーン)」と呼ばれていましたが、今では単にアルーンとのみ呼ぶことが多くなりました。シャンデ博士はアルーン以外にも多くの指標を開発しましたが、アルーンはあまり種類が多くない「順位相関系テクニカル指標」という点で注目度が高いといえます。おそらく順位相関系の指標というと、RCIしか使ったことがない方も多いと思いますが、アルーンはトレンドの有無・方向・強弱の三つを知ることができる使い勝手の良い指標です。
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