《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》どうやって大きく儲けるのか?
おはようございます、松下です。
あなたは投資でどれくらい利益を上げたいですか?
1億円ですか、それとも年間1000万円、年利100%?
いずれにしても、せっかく投資をやるなら、
大きく儲けたいと思いますよね。
私も賛成です。
せっかくリスクを取るのですから、
最後は大きく儲けたいですね。
しかし、それは「最後は」であり、
最初からそんなに甘くはありません。
現実は厳しく、市場の8割の投資家は
利益を上げることはできません。
この8割は、1円たりとも利益を
上げられないのですから、
大きく儲けられる人はさらに減って、
狭き門になってしまいます。
ほとんどの投資家は、大きく儲ける
ということに対して誤解しています。
大きく儲けるためには、
売買が上手くなることが必要だと思っています。
しかしこれは違います。
大きく儲けるためには、
売買が上手くなったり、
とてつもなく勝てるルールを手に入れたり
するのではなく、ただ大きくリスクを取る
ことが必要です。
俗にいう、「大きく勝負する」ことでしか、
大きく儲けることはできません。
この点を勘違いしているからこそ、
ほとんどの人は大きく儲けることができませんし、
大きくリスクを取り利益を上げ続けることは、
非常にしんどいので成功しません。
大きくリスクを取れば、
その分だけ売買が怖くなります。
ちょっとした資金の振れで、
含み損は大きくなりますし、
損切りした時のドローダウンも深くなります。
例え、大きくリスクを取って、
大きく利益を上げたとしても、
大きな儲けは1回の売買で実現するわけでは
ありませんので、次も大きく売買します。
つまり、大きく儲けるためには、
巨大な恐怖の中で売買をやり続けなければならないのです。
何も裏付けを持たず、本質を理解せず、
ましてやリスクを理解せず、
そこに大きな恐怖が待ち受けていることさえ
知らない人は、たちまちビビってしまい、
数回の損失やドローダウンで市場から退場してしまいます。
それが大きく儲けることの代償です。
それを知らずに、ネットの広告に煽られて、
「大きく儲けたい」と思って売買すれば、
その結果は火を見るよりも明らかです。
私の教え子には、私も驚嘆するような
大きな利益を上げた人たちがいますが、
彼らは人知れず、その大きな恐怖やリスクと
対峙して勝った人たちです。
そんな実情を理解するからこそ、
私は彼らを尊敬し賞賛します。
彼らは自分のルールを理解し、
磨き、信頼し、大きな恐怖の中で、
売買を続けたのです。
そのモチベーションは、
自分のルールへの信頼と希望です。
あなたが大きく儲けるためには、
まず小さいリスクで儲けることが必要です。
そうして小さいリスクと恐怖に慣れて、
信頼と希望を大きく育てた後に、
徐々に大きくリスクを取っていきます。
それが大きく儲けるということなのです。
まずは小さいリスクでしっかり利益を上げましょう!
大きい利益は、そこからスタートします。
よろしいですか?