「夢の燃料」水素の覇権競う
株式
2021年4月12日(月)晴れ 新聞休刊日
・「夢の燃料」水素の覇権競う 米欧中日、供給網で火花
脱炭素時代の「夢の燃料」と期待される水素。石油製品のように世界中で使われるようになるには、
サプライチェーン(供給網)づくりが欠かせない。
米国、欧州、中国、そして日本の4軸を中心にじわりと広がる水素供給網をひもとく。
供給網とはモノを「つくる」「運ぶ・ためる」「売る」「使う」の4つの目的をつなげる大きな商流を指す。
・「つくる」3強 エアープロダクツ(米)エア・リキード(仏)リンデ(独)
ガスから:三菱化工機 <6331> [終値2794円]水から:旭化成エンジ <3407> [終値1232.5円]日立造船 <7004> [終値831円]
「運ぶ・ためる」タンク:JFEコンテイナー <5907> [終値5600円]帝人 <3401> [終値1848円]
トルエンと結合:千代田化工 <6366> [終値536円]
液化して:川崎重工 <7012> [終値2660円]川崎汽船 <9107> [終値円2017]
「売る」水素ステーション:ENEOS <5020> [終値478.7円]岩谷産業 <8088> [終値478.7円]
「使う」発電タービン:三菱パワー <7011> [終値3360.0円] 川崎重工 <7012> [終値2660円]
自動車:トヨタ <7203> [終値8418円]ホンダ <7267> [終値3215.0円]
・東芝 <6502> [終値4265円]の大株主だった米ハーバード大学の基金運用ファンドが、3月までに同社株を売却。
保有株は2020年の株主総会で車谷暢昭社長らに反対票を投じたシンガポールの「物言う株主」が取得。
・米マイクロソフトが音声認識技術大手の米ニュアンス・コミュニケーションズの買収に向け交渉。
買収額は約160億ドル(約1兆7500億円)となる見込みで、週内にも合意する可能性があると。
・女性の健康をIT(情報技術)などで支える「フェムテック」が世界的に脚光を浴びている。
デジタルデバイスなどを使って月経を管理する簡易なものから、最近では卵子凍結や胎児の監視など不妊症治療、
遠隔診療、女性特有のがん検査、など領域は多岐に。
フェムテック市場は2025年には500億ドル(約5兆5000億円)まで膨らむ見通し。
・高齢化が進む日本の社会インフラとして、ドラッグストアの存在感が強まっている。
売り上げの約半分を食品が占めるコスモス薬品 <3349> [終値16570円]は地盤の九州から北上し、各地でスーパーなどから顧客を奪っている。
北陸地盤のクスリのアオキHD <3549> [終値8310円]はスーパーを買収し、生鮮品を拡充する。
ドラッグストアは、コンビニをしのぐか。
・ 暗号資産(仮想通貨)のビットコインが週末の市場で一時6万ドルを超えて最高値に接近。
10日に6万1222.22ドルに上昇。11日の0500GMT(日本時間午後2時)現在は5万9907ドル。
・米国のケリー大統領特使(気候変動問題担当)が週内に中国を訪問へ。
訪問地は上海とされ、中国の解振華・気候変動担当特使と会談する。
バイデン政権の高官の訪中が明らかになるのは初めて。米国が22、23両日に主催する「気候変動サミット」を前に米中協力の可能性を探る。
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