投資の基本技術(2)…押し目買い
株式
前回も書きましたが、株式市場で人気がある好業績銘柄は「押し目買いに押し目なし」というように押し目を待ってもなかなか下げてこず、待っている間にそのまま上に行ってしますことがよくあります。
そのような場合は、まず思い切って、その時点の水準で1株買ってみることです。それがそのまま上昇すれば欲張らずに、その1株で勝負します。 上がっていくと欲が出て、追加でどんどん増やしていくやり方は、一転急落すると大ケガをすることになります。逆に買ったあと下げてくれば、3%もしくは5%下がる毎に追加していく(いわゆるナンピン買い)方法もあります。このやり方は買い値の平均値が下がりますので、利益も期待できます。
「押し目買い」は、心理的に難しいことから、平均投資法という株式投資法があります。単純な「平均投資法」は一定の時間をおいて、同じ株を同じ株数だけ買うやり方です。これができるようになると、こんどは株価が高くなったときに株数を減らしたり、安くなったときに株数を増やす方法があります。そうすると平均的に買った場合より、安いゾーンでの買い枚数が多いので、上昇した時に利益は確実に大きくなることになります。
さらに理論的に平均投資法を実行するための投資法もあります。これは一定の資金の範囲内で、常に同じ株を持つことになります。そうすると株高の時は売って枚数を減らし、株安の時は株価が安くなりますので余計に買えることになります。こうすると押し目買いが自然にできていることになります。
これは、いずれも相場の動きが想定内の動きを前提にしている理論だといえます。予想外の大きな下げとか、予想以上の上昇は考えていません。つまり、株価にある「サイクル」とか「リズム」を信じて投資する場合の話ですので、研究材料の1つとして考えておけばよいでしょう。
私の「柴田罫線 見える化投資」は押し目の技術です。そのポイントは、
(1)今期、来期の業績予想をもとに銘柄を選ぶ
(2)柴田罫線のチャートの型で安値圏にある銘柄を探す
(3)ある程度、上昇していれば高値圏から1/3押し水準の銘柄を探す
(4)1/3押し水準の位置から、さらにフシ目(これまでの安値、高値の位置、もみあいの位置)を探して買いポイントを設定する
(5)同じように上昇した場合のフシ目を探して利食いポイントとする
その結果が、この1年間、毎日1銘柄を選んで週末に5銘柄を推奨し、3ヶ月内に推奨日の終値から10%以上の上昇の銘柄が約70%となっています。
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