強気相場と弱気相場の投資家の対応 … 現在の相場のスタンスとは? 2020/12/16掲載分を無料公開
相場格言に「女房を質に入れてでも株を買え」この格言の反対が「役に立たぬダンナは叩き売れ」というものがあります。今年の10月30日の安値22948円から12月2日の高値26889円まで約1ヶ月で約3900円の上昇となりました。 結果的には目をつぶっても買うところでした。
しかし、今回は本当の意味での強気相場ではなく、NYダウの上昇に連動し、日経平均の指数に影響を与える銘柄を中心(ソフトバンク、東京エレクトロン、ファーストリテイリング)とした上昇でした。
本当の強気相場は、一通り何でも上昇するのですが、今回は上昇していないものが数多くあります。「女房を質に入れてでも株を買え」という相場状況ではありません。
今はコロナ相場ですので、一方的な需給関係による上昇の面が強く、どこかで大きな調整がそろそろ起きてもおかしくありません。今後、毎週末に5銘柄提供しますが、今はどれを買おうかという以前に、当面、投資すべきか否か調整を待って現金を残しておく方がよいのか考える時でもあります。為替が円高基調にも係わらず輸出関連株が上昇してきたのは、需給による面が大きいといえます。為替に関して言えば、各国がゼロ金利政策に縛られ、実質金利の引き下げが出来なくなっているので、簡単でコストのかからない実質為替レートの下落を促すしかなく、各国は「自国通貨安」に誘導する以外に方法がありません。
米国のバイデン次期大統領は、ドル安・円高を放置する可能性があり、日本は円高を阻止するのが困難となります。円高対策は「金融緩和」ですが、現状のゼロ金利の状況では円安誘導の方法がとれませんので、円高が進めば来年の日本経済は厳しくなり、株式市場も混乱となる可能性があります。今は強気にならないで(27000円乗せでいったんピークの可能性)、次の相場に備えるスタンスがよいでしょう。
Is it OK?