これからの外国為替相場の行方 134回
日本で唯一のFX専門誌『FX攻略.com』で130回を超える人気連載だった「これからの外国為替相場の行方」。Webでも変わらず経済アナリスト・田嶋智太郎さんに、日々動き続けている相場が今後どのように動いていくと予測しているのかを教えていただきます。
田嶋智太郎さん【プロフィール】
たじま・ともたろう。経済アナリスト。アルフィナンツ代表取締役。1964年東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJ証券勤務を経て転身。主に金融・経済全般から戦略的な企業経営、ひいては個人の資産形成、資金運用まで幅広い範囲を分析・研究する。民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催する講演会、セミナー、研修等の講師を務め、年間の講演回数はおよそ150回前後。週刊現代「ネットトレードの掟」、イグザミナ「マネーマエストロ養成講座」など、活字メディアの連載執筆、コメント掲載多数。また、数多のWEBサイトで株式、外国為替等のコラム執筆を担当し、株式・外為ストラテジストとしても高い評価を得ている。自由国民社「現代用語の基礎知識」のホームエコノミー欄も執筆担当。テレビ(テレビ朝日「やじうまプラス」、BS朝日「サンデーオンライン」)やラジオ(毎日放送「鋭ちゃんのあさいちラジオ」)などのレギュラー出演を経て、現在は日経CNBC「マーケットラップ」、ダイワ・証券情報TV「エコノミ☆マルシェ」などのレギュラーコメンテータを務める。主なDVDは「超わかりやすい。田嶋智太郎のFX入門」「超わかりやすい。田嶋智太郎のFX実践テクニカル分析編」。主な著書は『財産見直しマニュアル』(ぱる出版)、『FXチャート「儲け」の方程式』(アルケミックス)、『なぜFXで資産リッチになれるのか?』(テクスト)など多数。最新刊は『上昇する米国経済に乗って儲ける法』(自由国民社)。
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対主要通貨でのドル安はそろそろ一巡?
4月に入ってから一貫してドル円の下げが続いている。米国債利回りの上昇が3月末で一巡したことは確かに大きいが、同時にテクニカルな調整局面に突入している点も見逃せない。
ドル円が3月末の高値=110.97円で頭打ちとなったのは、そこに一目均衡表の月足「雲」の存在があったことが一つには大きいと見られる。足元では月足「雲」下限が110.14円処に位置しており、このあたりの水準まで値を上げると、どうしても一旦は押し戻されやすくなる。
また、今年1月安値からの上昇が3月末の高値をつけた段階でエリオット波動理論に基づく「5波構成の上昇波動」が一旦完結したと見られることも再確認しておきたい。つまり、4月に入ってからは「調整波」が生じていると見ることができる。(ここから先は有料となります)
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