【マーケット解説】ダウやインド株価指数NIFTY 50が史上最高値目前
- 金融市場の最大の関心事はインフレ、諸国のテーパリング(カナダ、NZ)、FRBのテーパリング、米国の予算策定
- 暗号資産業界の最大の関心事は中国の規制と米国の税制
5月28日の先週金曜は、31日(月)が米国のメモリアルデーということもあり米国市場はほぼ動かず、欧州はドイツDAX、フランスの株価指数であるCAC40がそれぞれ前日比0.74%、0.75%とプラスだった。日次ベースでドイツDAXは史上最高値を伺う動きであり、CAC40も次のターゲットが2000年9月の高値というところだろう。
米国の個別株ではグラフィックボード製造のNVidiaの反騰が目立った。米国の10年債利回りが微減となり、ゴールドも順調で1,900ドル台を固める展開である。米国の4月PCEデフレーターが発表されFRBの目標値である2%を年率で超えていたことがゴールドの支援材料となった。恐怖指数と言われるVIX指数は16.76と低位安定。日経平均も29,000円を少し下回っての推移となっている。為替の動きはほぼなく、かろうじてNZドルの修正(マイナス0.3%)が確認できる程度。
引き続き、ポンド、ユーロ、カナダドルの堅調地合いが続く。中国人民元は対ドルで3年ぶりの高値を更新中。中国関連商品と言われている銅、ゴールドは上昇したがNY原油は頭打ちとなった。世界的に史上最高値に達する株価指数も確認ができ、米国のダウやインドの株価指数NIFTY 50が史上最高値目前である。
暗号資産市場はボラティリティはそれなりにあるが突発的な動きは先週、先々週と比べて見られなくなってきた。24時間比では少し値が戻しているが、ビットコインは3万5千ドル近辺と先週金曜と比較して一段階の下げ、イーサは2,300ドル近辺での推移となっている。
金持ち父さん、貧乏父さんの著者であるロバート・キヨサキ氏は、ビットコイン価格が27,000ドルになったら買い始めるかもしれないとコメント。米国のバイデン政権、FRB、財務省を批判しておりドルの終焉を予測している。
今週は、米国の雇用統計、世界各国の製造業およびサービス業のPMI、GDPの発表が予定されている。
【トレード妙味のある銘柄】
ダウ、DAX、NIFTY 50
ユーロ円、ポンド円、カナダドル円
【マーケット解説の注意事項】
以下のポイントを考慮しながらお読みください。
①材料が一過性のものなのか
②価格へのインパクトが継続するものなのか
差異性:金融市場を俯瞰して暗号資産の市況解説をする
- トレーダーのための市況解説
- 金融市場からの暗号資産のポジショニング
※トレーダーは何をトレードしてもよいので、ホットかつ妙味のある商品を対象としてもよいし、暗号資産に妙味がなければ無視してもよい
トレーダーとしての心構え
・「物事が起こってからの解説」はただ単に読むだけでよい。予測の力量やトレードの成績には影響しない。
・「今」のマーケットの動きは説明できない。
・方向性がわからなくても儲けることは可能。
・アナリストやストラテジストが「上がる」と説明しているマーケットに対して、戻りや調整局面に対して利益を出すことができる。
トレーダーは市場原理を知らなくても勝てる人は勝てる。トレードに直結しないマーケット解説や市場分析のみの人と、そうでない私のような考えの人が書いたレポートとでは少しスタンスが異なるはずです。が、やはり私が書いても表面的には「一般的な市況と変わらない」のはやむなしと捉えて下さい。
よろしいですか?