《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》ドローダウン
おはようございます、松下です。
毎週日曜日は、投資に関連するテーマの
コラムをお届けしています。
今日のテーマは、「ドローダウン」。
この「松下誠の投資探究」を書き始めて、
今日のコラムで205本目、もう4年が過ぎようと
しています、このテーマで書いていませんでした。
大切なテーマですよね。
投資家が長く利益を上げ続けようとする限り、
必ず越えていかなければならない壁ですので、
ぜひ読んでみてください。
【コラム】松下誠の投資探究
第205回「ドローダウン」
ドローダウンとは、投資において資金が減少する状態を指す。
当たり前のことだが、投資には資金が増える時間もあれば、
ドローダウンの時間もある。
しかし、この当たり前のことに投資家はいつも困惑する。
資金が増えている時間には気が大きくなり、まだまだ
利益が増えると思い、ドローダウンのことが頭から消える。
いざドローダウンがやってくると、自信は消し飛び恐怖に
さいなまれる。自分の資金は、二度と増えないのではないか
とさえ思う。こうしてこの投資家は、自分自身のトレードのリズムを崩す。
どんな手法でもルールでも、必ずドローダウンの時間はやってくる。
資金が増える時間と額が、ドローダウンの時間と額を上回っていれば、
最終的には資金は増え、これこそが投資家が目指すルールやトレードである。
しかし、投資家はいつも資金の上下動の度に同じ感情の揺れに悩まされる。
投資家とは、本当に学ぶことのできない生き物だと思う。
ドローダウンはいつか必ず訪れる。だからこそ、その時に備えて
具体的な準備をしよう。具体的な準備とはリスクやポジションの
管理の準備であり、お金が減ることに対する心の準備だ。
これを身に着けない限り、投資で心が休まることはない。
×
よろしいですか?