日本株が米国株に比べて弱いわけ
株式
(機関投資家時代の思い出)
私が、外株運用を担当してまだ駆け出しのころ(1980年代だと思う)、例えばCSFB(Credit Suisse First Boston)からくる企業分析レポートを見ていると、
企業にネガティブな話が出て株価が下がると、「問題点もあるが、いいところもあるのでBuy」というレポートが出る。
それでも、さらに株価が下がると、「確かに問題点はあるが、これだけ下がったのでBuy」というレポートがくる。
それでも、さらに下がると、「ここまで下がると、十分割安なのでBuy」
次は、「バーゲンハンティングでBuy]
こんな調子だ。変に思って、Kidder Peabodyの人に聞くと、
「ああ、あそこのレポートはcorporate financeのためで、投資家のためじゃないのですよ。そんなことみんなわかっているので、問題ないのですよ。」
そんなレポートを真に受けるような機関投資家はいないとのこと。プロなら誰でも知っていること。それを知らないようでは、機関投資家の資格はないということのようだ。
今のような投資家保護という概念はない。
「じゃあ、信用できるレポートはないのですか?」と聞いたら、
「小さな証券会社でcorporate financeより、セカンダリーに力を入れているところじゃないですか」と言う。日本には来ていないようだ。日本に来ているのは大手の証券会社ばかりだ。
結局、私が重宝したのはDonaldson, Lufkin & Jenretteだ。
しかし、同社は2000年頃、Credit Suisseに買収された。そして、その後転々と売られていくことになる。
さて、このところ、米国株に比べ日本株がさえません。
その理由には、いろんな説がありますがが、最有力なのは;ー
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