「すべてがFXになる」の誰にも言えない週足トレード Vol.003
この「投資ナビ+」は、資金管理を考える「すべてがFXになる」が毎週日曜日にお届けするレポートです。
FX相場に限らないお金のこと、私が実際に持つ週足ポジションを限られた皆様にお届けしたいと思います。
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▼目次
―1. 近況
―2. 世界の金融
―3. 誰にも言えない週足トレード
―4. 来週のポジション
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FXで疎かにされがちな「資金管理」を重視したトレード術。
勝率や手法に振り回されないトレードが可能になります。
▼1. 近況
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主筆「すべてがFXになる」は、月の約半分ごとに国内と海外を移動しております。今、どの都市にいて、なにを見ているのか、国内ではどのような人と会って仕事をしてきたのかをお知らせしたいと思います。
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今週はバンコクにいます。クアラルンプール、ジャカルタと並ぶ東南アジアの都市であるバンコクは、現在も至るところで高層ビル郡の工事が続いています。
タイといえば、1997年に起きた「アジア通貨危機」の主役として有名です。
年間経済成長率が9%だったタイの勢いに陰りが見えてきた頃、ヘッジファンドの投機的な売り攻撃を受けて、タイバーツの通貨価値が25バーツ/ドルから50バーツ/ドルに半年間で暴落しました。
半年間で1ドル100円だったものが200円になると考えるとどれだけ恐ろしいか分かりますよね…。
結果、経済成長率は-7.6%まで落ち込み、アジア全体も(中国を除いて)-4.9%まで落ちることになりました。当時は私も為替をやっていなかったので想像すると戦慄が走ります。
アジア通貨危機、そして「リーマンショック」は在タイの日本企業にも影響を与え、駐在員たちのお財布を冷え込ませ、スクンビットやタニヤといった歓楽街から多くのお店が消えていきました。
ちなみに日本人客を相手にするカラオケで働く女性たちの多くは、さまざまな事情で田舎からバンコクに出てきており、自分の子どもに会えるのは1年間の3回(誕生日、元日、ソンクラーン*)だけだといいます。
*ソンクラーン=タイの旧正月。日本では「水かけ祭り」とも呼ばれる。
このように聞くとネガティブな印象を受けてしまいますが、それでもタイの年間経済成長率は3%もあります(日本は1%)。今後も東南アジアの主要都市のひとつになるのは間違いないでしょう。
物価はこの10年くらいで急激に上がっていると言われているものの、日本と比べると10分の1ほど安く感じます。コンビニででたくさん買っても300バーツ(約1,000円)にはなりません。
今、滞在しているコンドミニアムはAirbnbで1泊3,000円くらいなのですが、ローカルの人が借りると月額8,000バーツ(約24,000円)です。ふと永住を考えてしまいます…。
最新設備がそろっている地上29階で部屋で1泊3,000円というAirbnbの価格破壊はすさまじく、ホテルなどの団体から圧力をかけられるのも無理はありませんね(既得権益)。
▼2. 世界の金融
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FXをやっている人の多くは、ファンダメンタルズやテクニカル分析の研究に時間を費やします。
しかし、皮肉なことにFX参加者の約9割は損失を出し、その多くは退場してしまうのが現実です。
このコーナーでは、それらと距離をおきながら、世界の金融について考えていきたいと思います。
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今週は、イギリスの政策金利が相場に大きな影響を与えました。
9月14日に発表されたBOE政策金利は0.25%で据え置き。しかし、「インフレを持続的に目標水準に戻すため、金融緩和措置の一部解除が今後数カ月で適切となる公算が大きい」(Bloombergより引用)と利上げを示唆したことで、市場はポンド買いで反応しました。
ちなみに後述の「誰にも言えない週足トレード」では、「ポンド売り」のポジションを持っていたため、2つほどロスカットになっています。
相場から利益を得るためには、とにかく「無心」でいることが大切です。目を「¥マーク」にするとまずやられてしまうため、「何も感じないほどの枚数」でトレードすることを心がけましょう。
さて、もうひとつの大きなニュースは「中国のビットコイン取引の停止」です。
9月15日、中国は仮想通貨の取り締まり強化をし、3大取引所はビットコイン取引を停止しました。これによって、50万円ほどだったビットコインのレートが40万円まで下落しました。
世界基準でドルで考えると、5,000ドルに届きそうだったものが4,000ドルを割り込み、現在は3,000ドルを割るかどうかというラインが意識されています。
GoogleやFacebook, Twitterといったものを金盾(グレート・ファイアウォール)で除外し、「百度(Baidu)」「微信(WeChat)」「微博(Weibo)」といった自前ツールで自国民を囲い込む中国。
ブロックチェーンの特性上、マネーロンダリングの温床になりやすいビットコインなどの暗号通貨を規制した次はどこに向かうのか、今後の動向に注目したいところです。
それにしても中国のICO(新規仮想通貨公開)の99%が詐欺で、実際にプロジェクトに投入されたのは1%というのもスゴいですね…。
▼3. 誰にも言えない週足トレード
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順張りと逆張りのポートフォリオに資金管理もフル活用した「誰にも言えない週足トレード」。
2012年運用開始以降、これまで年間負けなし、総利益+30,000pips以上を獲得してきました。
勝率48%でも利益が出る秘訣は何なのか。ここでは今週のトレードの成績を紹介します。
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・今週の成績:-1,716pips
・これまでの成績:+30,056pips
【週足トレードの成績】
・勝率:48.6%
・平均勝ち:+839.6pips
・平均負け:-580.1pips
・最大勝ち:+13,491pips
・最大負け:-2,932pips
・PF:1.37
・PR:1.45
「誰にも言えない週足トレード」は、1時間足、日足、週足、トレンドから優位性のあるポジションを取ります。ただ、その本質はトレードそのものより資金管理にあるといっても過言ではありません。
この手法の勝率は48%です。「体感確率」では40%程度に感じるため、「勝率が80%以上ないとイヤだ」という方にはオススメできません。長期的な利益を考えられる方のみオススメします。
よろしいですか?