注目の米5年国債利回り
FX
今、最も注目されるのは米5年国債利回りだ。
「長期債を満期まで保有するのと、その間、短期債をつないで保有するのと、結果として同じ収益になる」という考え方から
「債券利回りは、予想される将来の短期金利の平均に等しくなる」ということが導かれる。(証明は略。興味があれば、リクエストしてください。)
FRBはあと1年は今の金利を据え置くだろうから、今後2年間の短期金利の平均と言っても、直ちにそれほど上昇するはずもない。
10年債については、今の景気サイクルに、別の景気サイクルを迎える可能性がある。
結局、4年から5年債の利回りが、今次景気サイクルの金融政策を反映するだろう。
4年債利回りは全くポピュラーではないので、5年債利回りが注目されることになる。
つまり、為替相場にとっても株式相場にとっても、5年金利が重要だ。
その5年金利は、年初インフレ懸念で一時上昇した水準を、9月FOMC後に超えてきた。
年初は、FRBは今のインフレは一時的と頑なに主張し続け、市場もそれに従ったが、今回はどうなるだろう?
今回は、先のOMCを反映している。
9月22日のFOMCで、来月に発表される9月の雇用統計が余程悪い数値にならない限り11月会合でテーパリング決定、その終了時期が来年半ばとなることが示された。そして、テーパリング終了後、22年中に政策金利の引き上げを開始する可能性が高くなった。
(注)5年金利は次のサイトで見ることができる。
このまま5年金利が上昇していくようであれば、ドル/円は上昇、株価は調整する可能性が高い。
なお、イングランド銀行は早ければ11月に利上げに踏み切るとの観測が、先週の中銀声明発表後に浮上。
ノルウェーはG10諸国の先陣を切って利上げを実施した。
以下、ドル/円モデル
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