リスク回避 risk-averse の動き
FX
米日金利差が更に開く中で、円高が起きている。
flight to quality(質への逃避(市場が不安定な時期に,損失回避のため資金をできるだけ安全な投資対象に移すこと)) ではない。円が安全資産ということではない。
これまで米日金利差からドルロングでポジションを採っていたが、相場観ではなく、リスクを抑制するため、ポジションをニュートラルにしているのだ。
何故、リスクを避けようとしているのか?
3月FOMC(2月はFOMCがない)で、0.25%でなく、一気に0.5%利上げを懸念しているのだ。あれば、22年ぶり。何が起きるかわからないので、とりあえず逃げているのだ。
ということで、相場が落ち着くには、Fedが3月の政策を明示(暗示)するか、投機筋のロングポジションがニュートラルになることが必要だ。あるいは、3月0.5%利上げがないことを裏打ちするような経済データが必要だ。
しかし、ISM指数が48になるとか、非農業部門雇用者数前月比増加数が▲50万人になるとかが出てくれば、それはそれで株式市場がひっくり返る。要は、物価関係のデータがインフレが鎮静化に向かっているようなデータが望ましい。
相場がややこしいのは、Fedが3月の政策を明示(暗示)しなくても、Fedから相場を落ち着かせるような発言がでることを期待して、相場を張る投資家が出てくることだ。
じっくり考えれば、円安/ドル高だ。投機筋のポジション調整に惑わされてはいけない。
そう思って、ドルロングを取り続けられるか?
実際に投資をしていれば、それも難しい。
ドルロングを続けているうちに、日本のインフレ率が急上昇してきて、日銀が利上げに追い込まれるというようなこともないとは言えないだろう。あ~、悩ましい。
×
よろしいですか?