《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》移動平均線に意味はない
おはようございます、松下です。
今日は敢えてちょっとショッキングな
タイトルにしてみました。
先日、読者さんから
「移動平均線を使った売買は正しいのですか?」
という質問をいただきました。
あなたはどう思いますか?
この質問に、特定の答えはありません。
一歩踏み込んで指導するなら、
疑問の持ち方を間違っています。
移動平均線を使った売買が正しいかどうかに、
特定の答えなどなく、
どんな目的のために、どう移動平均線を使うか?
というのが正しい疑問です。
移動平均線とはトレンドを知るための
テクニカル指標ですので、
トレンドの方向に合わせた順張り(トレンドフォロー)戦略を
採用する投資家にとっては、
移動平均線で分かるトレンドの方向性と、
売買の方向性を合わせることは正しいです。
この売買は優位性が高く、
利益につながるでしょう。
しかし、もう一度上記の質問を見ると、
「何のために、どのように移動平均線を使うか?」
という視点はなく、ただ
「移動平均線を使った売買は正しいのか?」
となっています。
これでは、正しい答えは見つからず、
いつまでも効果的に移動平均線を使うことはできません。
利益も上がりません。
次に、移動平均線は単にトレンドの方向性を
見るための指標ですので、その規模は
変数と呼ばれる「何日の平均を見るのか?」という
設定によって異なってきます。
長期投資を行って、数年保有し利益を
伸ばしたい人が、5日や10日、20日の
移動平均線を見ても意味がありません。
このように数年の長期保有を目的とする
投資家が参考にする移動平均線は、
200日移動平均線や、週足、月足の
移動平均線になります。
ここにも、
「25日移動平均線を使った売買は正しいのか?」
という質問が、意味を成さないことが分かります。
投資では、何かの指標や手法、理論が正しいかどうかなど
意味はなく、何の目的のために、どの道具(指標、手法、理論等)を
使うかという目的と手段の整合性が重要になります。
早くそこまで理解を深めて、
投資の利益に近づいてください。
移動平均線が正しいかどうかではないのです。
よろしいですか?