FX必須情報2 為替相場と金利差 傾向は変わらないが一服
FX
二つの比較的重要な指標(8月ISM製造業指数、8月雇用統計)の発表が終わった。
9月8日には、ケイトー研究所でパウエル議長の討論があるが、もちろん重要な話はでないだろう。次の注目は9月13日のCPIの発表である。前回(8月10日)は、少なからずサプライズがあったが、次回はどうなるだろう。短期的には次のFOMCでの利上げ幅に影響するかもしれないが、中長期(1か月以上)で見れば、FRBの金融政策の方向は変わらないだろう。
<先週のレビュー>
・ドル/円:
前回のレポートで『2年金利差はドル/円が139円が妥当水準であることを示唆している。ドルロングポジション継続。』方針とし、その通り実行。大きなゲインとなった。
・ユーロ/ドル:『トレンドはユーロ安。ただし、ユーロ/ドルと独米金利差の関係がおかしいので、ポジションを取るのは見送る。』という方針通りに何もしなかった。ユーロは大きく動かなかった。
・ポンド/ドル:『トレンドはポンド安。ただし、ポンド/ドルと英米金利差の関係がおかしいので、ポジションを取るのは見送る。』という方針通りに何もしなかった。ポンド安になったが、ポジションを取っていない。
・豪ドル/ドル:『トレンドは豪ドル安。MACDがマイナスなので、ショート継続。』という方針通り実行。やや豪ドル安で、わずかなゲイン。
なお、前回も書いたが、自信のない時は無理にポジションをとらない。
今は、ユーロもポンドもポジションを取っていないが、ドルだけでも十分な利益が出ている。4週間ほど前までは数週間、全くポジションを取っていなかった。
運用会社に勤務しているときは、基本、個別株投資は禁止(手続きを踏めば、短期投資でなければ投資可能)、投信はOK。FXや指数先物は禁止されていなかったような気がするが、とにかく、日中も絶えず相場を見ていなければならないような投資、レバレッジがかかった投資は控えるようにとの了解があった。その意味でFXや先物は微妙だ。
なので、私は、中長期で行ける、トレンドが見極められると思ったときだけ、FXなどをやっていた。投信はもともとそういう商品だ。
その習慣が今も残っているし、それが私のスタイルだ。
本題に入る。為替相場と金利差の関係、今後の展開についてだ。
為替相場と金利差の関係は、為替相場を見ている人には必須の基本情報。
相場は需給で決まるが、為替相場の需給を動かす大きな要素の一つは金利差。
為替相場と金利差の関係はFXにとって最も重要で基本である。
常にその状況を把握する必要がある。
その関係は恒久的なものではない。しばしば形を変える。
定期的に、その関係の情報をフォローしている。
以下、定例のグラフ(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、ユーロ/円とそれぞれの金利差との相関)を掲載する。
×
よろしいですか?