一目均衡表入門|第12回 週間実線のB、Yと仲値線[監修:細田哲生(三世一目山人)]
【一目均衡表入門[監修:細田哲生(三世一目山人)]連載記事(全14回)】
・第1回 一目均衡表の原点(無料)
・第2回 三波動と時間関係①
・第3回 三波動と時間関係②
・第4回 三波動と時間関係、値段関係から分かること
・第5回 転換線と基準線①
・第6回 転換線と基準線②
・第7回 転換線と基準線③
・第8回 先行スパンと遅行スパン①
・第9回 先行スパンと遅行スパン②
・第10回 準備構成の「型」と9週足
・第11回 9週足と9か月足
・第12回 週間実線のB、Yと仲値線
・第13回 B、Yの活用方法
・第14回 『一目均衡表』原著の内容
第12回目次
1. 週間編の考え方
2. 放れを示唆する週間実線B、Y
3. 週間実線、9週足で仲値線を確認
4. チャート上でB、Yを確認
5. 一目均衡表 豆知識
細田哲生(ほそだ・てっせい)プロフィール
株式会社経済変動総研。三世一目山人。一目山人の遺志を引き継ぎ、正しい一目均衡表の使い方を普及することに従事。経済変動総研主催の「一目均衡表倶楽部」にて、一目均衡表による相場解説、罫線講座を執筆。毎週月曜日ラジオNIKKEIマーケットプレスにて「日経平均一目均衡表から見たテクニカル分析」を放送。
公式サイト:一目均衡表公式ホームページ|株式会社 経済変動総研
一目均衡表の著作権は株式会社経済変動総研が有し、原著の出版販売をしています。原著のご購入については一目均衡表公式ホームページをご覧ください。
サービス|一目均衡表公式ホームページ|株式会社 経済変動総研
週間編の考え方
前回は『一目均衡表週間編』で解説されている9週足について取り上げました。「9」という基本数値の期間をまとめ、その現在性の推移を可視化した9週足は、いわば一目均衡表を簡略化したものなのです。
ところで、一目山人は週間編について、次のように述べています。
「一目均衡表とその完結編は、『広』であります。それに対して週間均衡表其他は『略』であります。広は、学問的に、本質的に極めて大切なものであり、これの研究が根本的に大事でありますが、略は、実践的に、刹那的に、非常に便利なものであり、いかに多忙な人でも、これを利用することが出来るのであります」(※1)
一目山人『一目均衡表 週間編』(株式会社経済変動総研、9頁(※1))
要するに『一目均衡表』『完結編』の研究が大事で、その上で『週間編』が活用できるということ。お手軽そうな9週足の考え方だけを抜き出して、単一で用いてはいけないと戒めているのです。
さて、今回は週間実線B、Yという考え方について見ていきます。これは下図に示したように週足の現れ方(並び方)を指し、いわばもみ合い放れの定型を単純化したものだといえます。
これらで相場の方向性を推し量り、補足的に9週足や仲値線(後述)を活用するというのが、『週間編』の要諦です。
よろしいですか?