一目均衡表入門|第13回 B、Yの活用方法[監修:細田哲生(三世一目山人)]
【一目均衡表入門[監修:細田哲生(三世一目山人)]連載記事(全14回)】
・第1回 一目均衡表の原点(無料)
・第2回 三波動と時間関係①
・第3回 三波動と時間関係②
・第4回 三波動と時間関係、値段関係から分かること
・第5回 転換線と基準線①
・第6回 転換線と基準線②
・第7回 転換線と基準線③
・第8回 先行スパンと遅行スパン①
・第9回 先行スパンと遅行スパン②
・第10回 準備構成の「型」と9週足
・第11回 9週足と9か月足
・第12回 週間実線のB、Yと仲値線
・第13回 B、Yの活用方法
・第14回 『一目均衡表』原著の内容
第13回目次
1. B、Yはもみ合い放れを示唆
2. B、Yは、もみ合い放れの波形と同意
3. 2回目の出現を待つことが重要
4. 三波動目を方向性とみなす
5. 一目均衡表 豆知識
細田哲生(ほそだ・てっせい)プロフィール
株式会社経済変動総研。三世一目山人。一目山人の遺志を引き継ぎ、正しい一目均衡表の使い方を普及することに従事。経済変動総研主催の「一目均衡表倶楽部」にて、一目均衡表による相場解説、罫線講座を執筆。毎週月曜日ラジオNIKKEIマーケットプレスにて「日経平均一目均衡表から見たテクニカル分析」を放送。
公式サイト:一目均衡表公式ホームページ|株式会社 経済変動総研
一目均衡表の著作権は株式会社経済変動総研が有し、原著の出版販売をしています。原著のご購入については一目均衡表公式ホームページをご覧ください。
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B、Yはもみ合い放れを示唆
前回は週間実線(週足のローソク足)のB、Yと、仲値線について解説しました。このうちB、Yについておさらいをしておきます。
B、Yとは、週間実線の並び方を指すもので、Bは3〜5本の低迷したローソク足を、1本の騰落で抜ける動き。Yは前のローソク足の値幅を包むように大陽線(大陰線)が形成される動きです。これらは共に、ある水準を中心とする騰落からの放れ、すなわち、もみ合い放れの際に出現しやすいという性質があるということでした。
さて、このB、Yは下の作図画像の通り、もみ合い放れの定型である6種類の波形と、同じ意味を持ちます。相場の転換は、「上げ相場から下げ相場への変化」「下げ相場から上げ相場への変化」であり、必ずもみ合いの定型を経由。その際にこれらの波形が現れることになります。チャートを週足から日足に置き換えると、より明確に波形が見えるようになるので確認してみてください。
なお、Bの出現を第一の買い場として捉えますが、低迷が長期にわたるほどそこから直ちに続伸することはなく、基本数値「9」のもみ合いを経て、第二の買い場が出現するのを待ちます。つまり、最初の出現で飛びつくのではなく、2回目の出現をもって取引をするということになります。
よろしいですか?