EAつくーるの基本操作と使い方
はじめに
GogoJungle / Skijan を運営しております、株式会社ゴゴジャンです。
この度、当社の製品「EAつくーる」について初心者を対象に解説記事を連載することになりました。
EAつくーるの基本的な操作方法から、応用した使い方までわかりやすく丁寧に説明していきます。
この連載は
・何から学習すれば良いかわからない
・EAつくーるをはじめて学ぶ、購入を検討している
・実践で通用するEAの作成方法を身につけたい
という方におすすめです。
今回は初回ということで、EAつくーるの基本的な操作について紹介していきたいと思います。
目次
・EAつくーるとは?
・EAを作成、保存してみよう
・EAの基本項目について
・EAに取引条件を設定しよう
・ポジションについて
・オプションの使い方
・おわりに
EAつくーるとは?
EAつくーるは、MT4・MT5に対応したEA(Expert Adviser)開発ツールです。
ノーコードで誰でも簡単にEAを開発することができます。
また、EAつくーるで生成されたソースコードにはコメントで処理概要が記載されており、MQLの学習にも最適です。
EAを作成、保存してみよう
まずは、取引条件などを設定せずにEAを作成・保存してみましょう。
マイページ を開いて、サイドメニューから下記のように選択します。
開発する->EAつくーる->基本項目
この「基本項目」というページでは、作成するEAの情報を編集することができます。
※サイドメニューが表示されない場合は、ブラウザのキャッシュが影響している可能性があります。再ログイン(ログアウト、ログイン)で解決しない場合は、ブラウザのキャッシュをクリアするか、別のブラウザで確認してみましょう。
EAに名前を設定する
まず、① の「EA名」にEAの名称を自由に入力しましょう。
EAを作成(ダウンロード)する
次に、②「MT4 EA作成」を押すと、自動的に作成されたMQLファイルがダウンロードされます。
また、③「MT5 EA作成」ではMT5用のMQLファイルをダウンロードすることができます。
※MT5用のEAを使用するためにはIncludeファイルの設置という特別な作業が必要なので、注意しましょう。
「EA作成」を行うと、ブラウザに以下のように表示され、ファイルが「ダウンロード」ファルダ内にダウンロードされます(表示が異なる場合があります)。
また、この方法でEAを作成すると自動的にEAのデータがアカウントに保存されます。
EAを保存・初期化する
EAが完成していない状態でとりあえずアカウントに保存したい場合は、③「保存」を押すことで途中のデータをアカウント上に保存することができます。
④「初期化」を押すと今編集している内容を初期化して、新しいプログラムになります。
作成・もしくは保存したEAのデータを確認してみましょう。
サイドメニューの「EA一覧」から確認することができます。
「テスト1」は「保存」したデータ、「テスト2」は「MT4 EA作成」をしたデータになります。以前に作成や保存を行ったEAの編集をしたい場合は、「複製」から行います。
EAを削除する
削除したい項目のチェックボックスにチェックを入れて、削除ボタンを押すことで削除が完了します。
少々クセがある作成・保存の方法になりますので、ここでやり方に慣れておきましょう。
EAの基本項目について
次に、先ほど名前を設定するために使用した「基本項目」ページについて残りの項目を見ていきましょう。
ロット数(単位:lots)
取引するロット数を記入しましょう。
損切り(単位:pips)
ストップロスを設定します。不要であれば0と入力しましょう。損切り(ストップロス)は、自動的に過大な損失を回避するためにマイナスを抱えたポジションを決済する基準です。100pipsに設定すると、含み損失が100pipsを超えた時点でポジションが決済されます。
利食い(単位:pips)
テイクプロフィットを設定します。不要であれば0と入力しましょう。利食い(テイクプロフィット)は、自動的に利益を確定させる基準です。100pipsに設定すると、含み利益が100pipsを超えた時点でポジションが決済されます。
※上記「損切り」「利食い」については、オプション「ドテン機能」「ナンピン」「ピラミッディング」「全決済」と競合するため、組み合わせにはご注意ください
スリッページ(単位:pips)
注文価格と実際の約定価格の誤差の許容範囲を決めることができます。約定価格が設定したpips分以上に乖離した場合、約定はキャンセルされます。確定に約定させたい場合は大きな値を、滑りを小さくしたい場合は小さな値を入力しましょう。
コメント
ポジションにコメントを付加することができます。直接的に成績には関係しませんが、手動でポジションの管理などを行う際などに使います。不要であれば空欄で問題ありません。
作者
EAのプロパティ画面に表示する作者名を設定します。不要であれば空欄でも問題ありません。
URL
EAのプロパティ画面にて、作者名をクリックした際に開くURLを指定することができます。販売サイトや紹介サイトへ遷移させることが可能です。
不要であれば空欄でも問題ありません。
メモ
開発用のメモを書き残しておくことができますので、バージョン履歴などの記録に役に立ちます。不要であれば空欄でも問題ありません。
EAに取引条件を設定しよう
次に、取引条件を設定する方法を見てみましょう。
開発する->EAつくーる->取引条件
下記が条件を設定する画面です。
この画面で設定した条件を達成した際に買いエントリーや売りエントリー、もしくはポジションの決済を行うようにプログラムを組むことが可能です。
取引条件の設定については、二回目以降の記事で詳しく解説していきます。
ポジションについて
取引条件画面の「新規」項目から、ポジションを追加することができます。
現在選択しているポジションの条件をコピーして追加したい場合は「複製」の項目から可能です。
また、追加したポジションは「削除」から削除することができます。
上記手順により複数のポジションについて、エントリー・決済を行う条件を設定することが可能です。
各ポジション(例:ポジション1)の条件によって保有される最大ポジション数は1となっており、ポジション1による条件で既にポジションを保有している場合においては、新たにポジション1の条件が達成されても新たにエントリーすることはありません。
例:下記のような組み合わせの場合、ポジション1により保有されるポジションは1つ、ポジション2により保有されるポジションは1つであり、全体での最大ポジション数は2になります。
ポジション1:条件1, 条件2, 条件3, 条件4
ポジション2:条件1, 条件2, 条件3, 条件4
※ナンピン、ピラミッディングのオプションを使用すると、例外的に1つのポジション(ポジション1)に対して、複数のエントリーを行います。
オプションの使い方
最後に、オプションを設定する方法を見てみましょう。
開発する->EAつくーる->オプション
オプションの設定
「オプションを選択」画面では、EAに対して複数の特別な処理を追加することができます。こちらもとても多くのオプションが用意されているため、今後の記事で紹介していきます。
同時に複数のオプションを有効化することが可能であり、何が有効化されているかはチェック表示により確認ができます。
おわりに
EAつくーるの基本操作と使い方については以上になります。
機能が多く、まだ説明しきれていない部分が多いため、今後の連載で実際にEAを作成しながら細かく機能について紹介していきますので、よろしくお願いします。
EAつくーるで作成したEAは、条件の組み合わせ、条件指定の誤りなど、様々な理由で意図したとおりに稼働しない場合もございます。
バックテストおよびデモ口座にて、稼働確認ができてから、リアル口座にて稼働開始をお願いいたします。
今後とも「EAつくーる」をよろしくお願い申し上げます。
よろしいですか?