取引条件について徹底解説
はじめに
GogoJungle / Skijan を運営しております、株式会社ゴゴジャンです。
今回は、EAつくーるの基本的な操作について理解した方向けに、取引条件の設定についてより掘り下げて、その考え方や設定方法について解説していこうと思います。
EAつくーるに初めて触れる方、まだEAを作成したことのない方は、ぜひ下記リンクから過去の記事をご覧ください。
・EAつくーるの基本操作と使い方
目次
・取引条件画面の基本
・論理演算(AND・OR)について
・取引条件の詳細設定
・取引条件の複製
・おわりに
取引条件画面の基本
まず、基本となる取引条件設定の画面を開いてみましょう。
開発する->EAつくーる->取引条件
下記画面で、設定した条件を達成した際に買いエントリーや売りエントリー、もしくはポジションの決済といった取引を行うようにプログラムを組むことが可能です。
ポジションごとに個別設定(「ロット数」「損切り」「利食い」)を行う場合は、カスタムを選択後、値を変更します。
※基本項目よりカスタムを選択して入力した値が優先されます
それでは、取引画面の機能について一つずつ紹介していきます。
一部の機能名が古い表記のまま(「+新規」の名称が「+ポジションを追加」)となっておりますがご了承ください。
論理演算(AND・OR)について
条件と取引
はじめに、基本的な条件とそれの達成による取引の実行プロセスについて確認していきましょう。
下記の画像のように、条件が一つであった場合、上部で設定された条件が満たされた際に下部の取引が実行されます。
プログラムは、基本的に上から下に流れて実行されるものだと考えておきましょう。
AND条件の追加
それでは、次にAND条件の追加について解説します。
AND条件は、下の画像の赤枠の中にある+(プラス)を押した際に新たに増える追加の条件です。
直列(縦)に追加された新しい条件2は、下図における条件1を満たした上でさらに判断される追加の条件であり、この場合は「条件1を満たしている、かつ条件2を満たしている」場合にのみ取引が実行されます。
すなわち、どちらか一方の条件のみ満たされている状態では取引が実行されることはありません。
OR条件の追加
次に、OR条件の追加について解説します。
OR条件は、下の画像の赤枠の中にある「条件追加(OR)」を押した際に新たに増える追加の条件です。
並列(横)に追加された新しい条件2は、下図における条件1や取引1から独立しており、それらとは別に対応した取引2が割り振られます。
先ほどのAND条件とは異なり、条件1が満たされていなくても、条件2が単体で満たされていればそれに対応した取引が実行されます。
先ほどのようにOR条件を追加しただけの場合、条件1が満たされても条件2が満たされても買いエントリーが実行されるので、赤枠で囲まれたボタンを押し、下記画像のように「買いポジション決済」へと変更してみましょう。
「取引種別を選択」ポップアップから任意の項目を選び、「OK」を押します。
これで、条件ごとの取引種類を変更することができました。
なお、追加した条件はそれぞれ右上の×(バツ)を押すことによって削除することができます。
この取引条件の画面は少々複雑になるので、覚えるまで時間がかかるかもしれません。実際にこれらのAND条件、OR条件を設定しながら具体的な使用方法を確認しましょう。
取引条件の詳細設定
次に、取引条件の詳細設定について紹介していきます。
赤枠内の条件設定を押してみましょう。
この画面では、取引実行の判断基準となる条件について詳細に設定することができます。
画面上部には (左辺) = (右辺) という設定項目があり、ここで条件としてどの要素を比較するのかを決めることができます。
初期設定の場合は左辺も右辺も「ローソク足」、そして比較演算子は=(イコール)となっています。このプルダウンメニューから任意のものを選択して、条件を設定していきます。
この条件式が成り立った時に、条件が満たされたとみなされて取引の実行、もしくは次の条件へ進みます。
下図は、「ローソク足の終値が計算期間21本の移動平均線の値を超えた場合」という条件の例になります。
それぞれ「通貨ペア」や「時間足」、「適用価格」や「計算位置」などの設定項目が選択する指標に応じて用意されているため、それらを適宜変更して、最適な条件を設定することができます。
取引条件で用いることができる指標は現時点で35項目あります。これらと比較演算子を用いて、様々なロジックを実装してみましょう。
取引条件の複製
下記のように縦に並んだ(直列)の条件は、複製することができます。同じ条件を複数作成したいときに便利ですので、ぜひ活用しましょう。
さらに、ドラッグ&ドロップで左右に条件を移動することもできます。
おわりに
取引条件についての解説は以上になります。
取引条件の設定では、論理演算子や比較演算子といったプログラミングに近い考え方などが必要なシーンがあります。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れてしまえば非常に簡単にロジックを作成することができます。
EAつくーるで作成したEAは、条件の組み合わせ、条件指定の誤りなど、様々な理由で意図したとおりに稼働しない場合もございます。
バックテストおよびデモ口座にて、稼働確認ができてから、リアル口座にて稼働開始をお願いいたします。
今後とも「EAつくーる」をよろしくお願い申し上げます。
よろしいですか?