第3回 スキャルの基本的な戦略[為替鬼]
スキャルピングの代表的FXトレーダーである為替鬼さんに、その極意を体系的にまとめてもらおうという当企画。第1回、第2回と、スキャルの基礎的情報を整理してきましたが、いよいよ第3回からはより実践的な内容に踏み込んでいきます。今回は、為替鬼さんが愛用するテクニカル「エンベロープ」も登場します!
第3回目次
1. スキャルピングの売買ロジックは2種類だけ!
2. トレンドの有無と基本的なスキャルピング戦略
3. レンジ相場での逆張りエントリーと決済ポイント
4. トレンド発生時の値動きの特徴とトレード戦略
5. 直感だけに頼ったスキャルピングの限界とは?
為替鬼(かわせおに)プロフィール
上智大学外国語学部英語学科卒。外資系ファンドトレーダー、証券会社の為替ディーラーを経て、現在は投資会社の代表取締役に就任。エントリーからわずか数分で決済する、超短期スキャルピングを得意とし、一日のトレード回数は数百回にも及ぶ。トレード履歴を公式ブログ「FXスキャルの達人!」で全て公開。主な著書に『為替鬼のFXスキャルピング入門』(ダイヤモンド社)がある。
公式サイト:FXスキャルの達人! 為替鬼
スキャルピングの売買ロジックは2種類だけ!
過去2回の記事では、FXでスキャルピングを始めてみようという方を対象に、その魅力や注意すべきポイントを解説しました。今回の記事からは、いよいよスキャルピングの売買ロジックや手法について、具体的にお話を進めていきたいと思います。
スキャルピングの手法と呼ばれるものはたくさんありますが、それらの基礎となる売買ロジックは、実は2種類しかありません。すなわち、近未来の為替相場がレンジ相場になると想定すれば「逆張り手法」、トレンドが発生し継続すると想定した場合は「順張り手法」で取引するのです。
一見たくさんあるように思われるスキャルピング手法も、レンジ相場やトレンド相場の判定基準がたくさんあるだけで、基本的なFXトレード戦略はほとんど同じといっても過言ではありません。実際、近未来の相場がレンジとトレンドのどちらになるのかを的確に判断できれば、スキャルピングで危なげなく勝つことが可能になるのです。
そこで今回の記事では、レンジ相場とトレンド相場の見分け方や、逆張り手法と順張り手法の考え方についてご説明していきます。
<ロジックは2種類>
【レンジ相場予想なら…】逆張り手法
【トレンド相場予想なら…】順張り手法
よろしいですか?