EA職人が本日発表予定の経済指標解説0001シカゴ購買部協会景気指数
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2024年9月30日アメリカ経済指標前の記事です
本日の経済指標は22:45に発表されるシカゴ購買部協会景気指数。シカゴ地区の製造業にアンケートをして景況感を指数化。50を上回れば好況と判断します。前回(2024年8月)の値は46.1と前の月よりは上回ったものの相変わらず50を下回っています。
本協会は注目度の高い経済指標「ISM製造業景気指数」を発表する供給管理協会(ISM:Institute for Supply Management)の関連組織です。
本日の指標は対象範囲が「シカゴの製造業だけ」と狭いので重要度は高くありませんが、翌営業日に発表されるISM製造業景気指数の先行指標として注目されます。
その為、例えば翌営業日のISMを利用してトレードする指標トレーダーはこの結果を把握しておく必要があります。
発表前に「どのような結果になるか?」予め仮説を立てておき、事前にポジションを仕込んでおく…或いは発表直後すぐ反応できるよう準備しておきます。
ちなみに前回のPMI製造業景気指数は47.2でした。こちらも50を上回るかどうかで景気判断をする指標です。
右肩下がりですね。項目別に見ますとPrices(価格)が堅調でBacklog of Order(受注残)やNew Order(新規受注)が不調です。
受注残とは受注した商品をまだお客さまに届けられていない状態のことですので、どこかで生産や物流が滞っていると考えられます。
折角ご注文を頂いたのに、お客様を待たせてしまっている状態ですね。
これが続くと供給が不足している…ということになりますので、物価上昇の先行指標として見ることも出来ます。
物の価格は需要と供給の関係で決まりますからね。
また、注文してもなかなか届かない…となると、お客様が離れてしまい新規受注にも悪影響を及ぼすことになります。
雇用に関しては46と50を下回ってはいますが、前月よりはマシになってます。
とにかく今はアメリカの根幹をなす製造業がどの指標を見てもボロボロになっています。住宅に関してもそうです。
実質GDPは数字だけを見れば堅調ですが不法移民の問題など経済指標だけでアメリカの実態を判断することが極めて難しい局面に入っています。
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