経済オンチでもすっきり分かる!ファンダメンタルズ分析の超入門[雨夜恒一郎]
ファンダメンタルズ(fundamentals)とは、経済の基礎的条件と訳され、一国の経済活動の状況を指す概念として使われる用語です。経済成長率、雇用系指標、物価指数などがこれにあたり、その分析によって通貨の値動きを予測しようというのが、ファンダメンタルズ分析。このように紹介すると何だか難しい話になりそうですが、要点を掴むコツさえ理解すれば、一気に視界が開けます。初心者でも分かりやすいよう、雨夜恒一郎さんにファンダメンタルズの最も大事なところをまとめてもらいます。
目次
1. ファンダメンタルズの善し悪し
2. 短期のファンダメンタルズ
3. 超短期の需給
4. 中長期のファンダメンタルズ
5. 超長期のファンダメンタルズ
●文字数:3606文字(見出し含む)
●画像:2点
※この記事は、FX攻略.com2016年11月号の記事を再編集したものです
雨夜恒一郎(あまや・こういちろう)プロフィール
20年以上にわたって、スイス銀行、JPモルガン、BNPパリバなど、大手外銀の外国為替業務要職を歴任。金融専門誌「ユーロマネー」における東京外国為替市場人気ディーラーランキングに上位ランクインの経歴をもつ。2006年にフリーランスの金融アナリストに転身し、独自の鋭い視点で為替相場の情報をFX会社やポータルサイトに提供中。
twitter:https://twitter.com/geh02066
ファンダメンタルズの善し悪し
為替相場を予想するにはテクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析が欠かせないということは、これまでも繰り返し述べてきました。紆余曲折はあっても、最終的にはファンダメンタルズが良い通貨は買われ、ファンダメンタルズが悪い通貨は売られるからです。
ではファンダメンタルズが良い・悪いとはどういう状態なのかというと、それはなかなか一言では言い表せません。そこで本稿では為替相場を予想する期間を短期・中期・長期に分け、それぞれにおいて良いファンダメンタルズとは何か、必要となるファンダメンタルズ分析は何かということについて解説していきたいと思います。
よろしいですか?