Brexit案審議スタートでマーケット大荒れ! ~12月5日の注目点とスケジュール~
◎本日の注目点
1)Brexit案審議2日目
昨日より英国議会で、英国とEUとの間で合意したBrexit案を審議しています。 昨日も審議内容や議会内採決や要人発言で、ポンドは乱高下しています。 本日は審議2日目。 審議内容は分かりませんが、英議会審議時間は、9:00~17:00の予定(日本時間18:00~2:00)の予定です。 ただ、審議時間の前後から要人発言等出てくる可能性があります。 ポンドの乱高下に要注意です。
2)株価・金利
米金利にマーケットの注目が集まっています。 中でも長短金利差が注目です。 現在、2年債と10年債のイールドスプレッドはかなり狭く、同じ水準まで来ています。 2年債と5年債のイールドスプレッドは逆転してしまいました。 イールドスプレッドのフラット化や逆イールドは、リセッション(景気後退)のサインとも言われています。 また、米長短金利差はドル円との相関関係も強いです。 昨日は膠着状態だった、ドル円は急落。 ダウ平均は800ドルの記録的下落。 日経先物は1,000円の下落と記録的な下落となっています。 本日も株価・金利に注目が集まりそうです。
3)イタリア予算案期限
イタリア政府による過剰財政赤字是正手続き(EDP)期限を迎えます。 昨日の発言。
コンテ伊首相
「数時間以内に、欧州委員会に予算案の提案を行う予定」
モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当)
「イタリア政府からの具体的で信頼できる修正予算案の提出を待っ
トリア伊財務相
「予算案に関して、欧州委員会との間で解決法を模索している」
予算案についての発言が出てきています。 内容次第では、ユーロ買いにつながる可能性があります。 本日も予算案に関連する発言に注目です。
4)ジョージ・ブッシュ元大統領の追悼日
本日は、ジョージ・ブッシュ元大統領の追悼式で米国株式・債券市場は休場です。 予定されていたパウエルFRB議長の議会証言も中止。 米指標も発表延期となっています。 英国の審議でポンドが荒れやすい中、米国の休場で薄商いでさらに荒れ相場が予想されます。 急な値動きに注意したいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月05日(水曜日)
イタリア政府による過剰財政赤字是正手続き(EDP)期限
米国株式・債券市場休場
09:30 AUD 豪GDP
10:30 JPY 若田部日銀副総裁発言
10:45 CNY 財新サービス業PMI
16:30 SEK サービス業PMI
17:30 EUR ドラギECB総裁発言
17:45 EUR イタリア総合・サービス業PMI
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI
18:00 EUR 欧州総合・サービス業PMI
18:30 GBP サービス業PMI
18:30 JPY 黒田日銀総裁発言
19:00 EUR 欧州小売売上高
12月06日(木曜日)
OPEC総会
00:00 CAD BOC政策金利発表・声明文
04:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告書)
09:30 AUD 小売売上高・貿易収支
◎週間スケジュール
Brexit案採決直前! ポンド・ユーロ一喜一憂の1週間 ~12月3日週の注目点とスケジュール~
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