DAY 37:損失を抱えたときのメンタルケア
FX
DAY 36では、利益を伸ばすときのメンタルブロックに焦点を当て、いわゆる“チキン利食い”を克服するための考え方と対策を学びました。
今日はDAY 37として、**「損失を抱えたときのメンタルケア」**を取り上げます。トレードで損は避けられませんが、ドローダウンが続いたり、連敗が重なったときにどのように心のバランスを保つかは、長期的に勝ち残るための重要課題です。
「焦って取り返そうとしてさらに負ける」「一度の大敗でやる気をなくす」といったメンタル崩壊を防ぐための方法を一緒に確認していきましょう。
1. なぜ損失を抱えるとメンタルが揺れるのか?
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プロスペクト理論(損失回避バイアス)
- 人間は利益の喜びより、損失の痛みを強く感じると心理学的に示されている。
- 損を確定させたくない気持ちや、“取り返したい”焦りが自然と強まる。
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連敗が続くと自己否定感が増す
- 短期間での連敗が重なり、「自分には才能がない」「もう取り返せない」と思い込みやすい。
- 冷静な判断ができなくなると、リスクを過剰に取ってしまう。
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資金が大きく減ると相場を見るのが怖くなる
- ドローダウンが増えれば増えるほど、**「このまま破産するかも」**という不安を抱き、相場自体を避ける or 無謀なエントリーに走る。
- メンタル崩壊が続くと、一度の負けで完全に退場してしまうケースも多い。
2. 連敗やドローダウン時に陥る悪循環
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損失を取り返したい衝動
- 連敗中に「次こそ取り返そう」とロットを上げてしまい、大きく負ける“倍プッシュの破滅パターン”。
- プロスペクト理論では、損を被るとリスク選好的になると言われる。
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損切りが遅れる
- 「もう少し待てば戻るかも…」と期待し、結果として塩漬けや強制ロスカットを招く。
- 見たくない現実を先延ばしにすることで損失を拡大。
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連敗→ルール無視→さらなる連敗
- ルールに自信を失い、突拍子もないエントリーや損切りラインの放棄などギャンブル的行動が増える。
- 逆にトレードを完全に避けてチャンスを逃し、焦りがさらに募る悪循環へ。
3. 損失時のメンタルケア方法
(1) 一旦トレードを休む・距離を置く
- **“明日も負けたらどうしよう…”**という不安が高まっているときは、一旦ポジションを閉じて相場から離れる。
- 連敗直後は冷静さを欠きやすい。頭を切り替えるために、週末までノートを整理するだけにして、心身をリフレッシュするのも一つの手段。
(2) 資金管理を見直す
- そもそもリスク量が大きすぎると、1~2回の負けでメンタルに大ダメージ。
- 資金の1~2%以内のリスクに抑えていれば、連敗しても破綻リスクは減る。
- ドローダウンに耐えられないなら、ロットを下げる or 手法を変える必要性を検討。
(3) 損切りを“経費”と捉える
- 事業でいう“必要経費”が損切りであり、それがあるから最終的に利益が残る、という考え方。
- 無駄に損切りを否定せず、「手法がルール通り動いた結果」と割り切る。
- 裁量だと感情が絡むが、ここを機械的に視点転換できると気持ちが楽になる。
(4) 成功体験を思い出す or 小さな成功を積む
- 過去の勝ちトレードや月間プラスの実績を振り返り、“自分は勝てる力がある”と再確認。
- ロットを最小にして、小さくても勝ちトレードを積み上げると、メンタルが少しずつ回復しやすい。
(5) メンタル外の要因にも目を向ける
- 生活リズムの乱れや睡眠不足、運動不足、仕事や家庭ストレスなど、トレード以外の原因でメンタルが揺れていることも多い。
- 適度な運動や趣味でストレスを発散し、オンオフを切り替えることが、結果的に損失時のメンタル安定に繋がる。
4. 「損失を抱えたときのマインドセット」を具体化
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“焦らず相場を観察”のルール化
- 連敗したら最低1日は新規エントリーしない、連敗直後はチャートを一旦閉じるなど、ルールを先に決める。
- カッとなって連続エントリーするギャンブル行動をブロック。
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自分の「損切りできない理由」をノートに書く
- 感情を具体化すると、「実は同じパターンでいつも損を拡大している」と気づきやすい。
- 曖昧な恐怖を言語化し、客観的に眺めるだけでも心理が落ち着く。
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ドローダウン率を目安に稼働オンオフ or 休憩
- 例:「資金の10%減ったらEAを一時停止し、裁量もロットを半分にしてメンタル回復期間を持つ」
- 複数ロジックを回している場合も、不調が続くロジックは無理に動かさない。
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“損失確定”は未来の成功に繋がる自己投資
- 損切りが早いほど、資金も残り心理的打撃も少ない。
- 一度負けても次のチャンスに備える資金・精神力を守る行為と捉える。
5. 連敗を防ぐための予防策
- テクニカルとファンダの両面チェック
- 連敗が続くときは「指標発表を見落としてないか?」など、負けを重ねる要因があるか再確認する。
- ロットは小さくスタート
- ロットを最初から大きくすると、最初の連敗で大ダメージ。大事故を防ぐためにも段階的に上げる。
- 監視通貨ペアを絞る
- あれこれ手広くやると、焦りや混乱で負ける場面が増加。
- 得意ペアだけで集中運用する時期を設け、連敗ストップを図る。
6. まとめ & 次回予告
まとめ
- 損失時のメンタル崩壊パターン:取り返し欲求による無謀トレード、損切り拒否、連敗後の自暴自棄など。
- 対策:
- 「一旦休む」「資金管理の見直し」「損切りを経費と捉える」「成功体験を再確認」。
- 連敗が続いたら低リスクで小さく勝ちを重ねる方法も。
- 連敗・ドローダウンの予防策:
- 指標スケジュール確認、ロットや通貨ペアの絞り込み、メンタル回復の仕組みを先に用意。
次回(DAY 38)のテーマ:連勝と連敗の扱い方
- 次回は「損失を抱えたときのメンタル」からさらに一歩進み、連勝と連敗が続く局面でどのように自分をコントロールすればいいかを扱います。
- 連勝中には過剰な自信が危険、連敗中には過度の落ち込みや連敗取り返しトレードが危険――そうした状況への具体的な対策を見ていきましょう。
- 引き続き楽しみにお待ちください!
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