混乱の欧州、EUサミットで解決なるか!? ~12月14日の注目点とスケジュール~
昨日のECB理事会では、事前予想通り据え置き。 スタッフ予想では欧州のGDP予想を下方修正など、ハト派な内容となっています。 記者会見でも想定内のハト派発言。 ただどれも想定内であったためユーロの下落は限定的でした。 また、EUサミット開催中ということもユーロ下落が限定的だった理由の一つかもしれません。
◎本日の注目点
1)EUサミット
英国離脱のBrexit案をはじめ、欧州では問題を多く抱えています。 Brexit案に関しては、修正は受け付けないとしています。 欧州と英国の発言、行動に注目が集まっています。
英国以外では、イタリア予算案やフランス財政に注目が集まっているのではないかと思います。 イタリアは、財政赤字対GDP比2.4%から、2.04%に修正すると発表。 これに対しての欧州の反応が気になります。 また、フランスの財政赤字も気になります。 フランスは財政赤字解消のために、税制改革を検討していましたが、デモが起き税制改革は見送る形になっています。 フランスに対して、どのような対応をするのか注目です。
また、サミットではないのですが、フランス国内の問題で、マクロン大統領の支持率が気になります。 不信任案が出たりしないか注目しています。
2)米中関係
自動車関税で譲歩がみられ、米中間の関係に改善が見えていましたが、ファーウェイの問題が再燃。 中国がカナダ人2名を拘束。 米中関係が改善に向かうのか!? それとも悪化していくのか!? 注目です。
3)週末要因
本日は、週末の実質五十日。 株式市場では、メジャーSQ。 年末も近く、相場参加者も激減しています。 このようなときは、普段では考えられない動きをすることがあります。 気を付けておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
14日(金曜日)
欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、14日まで)
11:00 CNY 中国鉱工業生産
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:15 EUR デギンドスECB副総裁発言
17:15 EUR 仏サービス業・製造業PMI
17:30 EUR 独サービス業・製造業PMI
18:00 EUR ユーロ圏サービス業・製造業PMI
18:00 EUR ノボトニー・オーストリア中銀総裁発言
18:30 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事発言
19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
20:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
20:30 EUR ビスコ・イタリア中銀総裁発言
22:30 USD 米小売売上高
23:45 USD 米サービス業・製造業・総合PMI
15日(土曜日)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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