注目が集まるトランプリスク! ~1月8日の注目点とスケジュール~
昨日のドル円は、予想に届かなかったISM非製造業景況指数だったにもかかわらず、下げ幅は限定的でした。 正確には、大幅なドル安なのですが、リスクオフの巻き戻しで円売りが進み、ドル安円安でドル円は小動きとなりました。 リスクオフの巻き戻しは、株価や商品先物・指数先物なども回復しています。
◎本日の注目点
1)米予算とメキシコ壁建設
メキシコの壁建設について、トランプ大統領は明日11:00(日本時間)にテレビ演説を予定しています。 メキシコの壁建設に関しては、非常事態宣言を使ってでも建設すると発言。 予算案はいまだ通過せず。 政府一部機関が閉鎖して3週間になりました。 段々と当たり前になってきましたが、リスクであることは違いありません。 本日の貿易収支発表もないかもしれません。 予算案・メキシコ国境・不法移民について発言や進展がないか注目です。
2)米・中・朝関係
金委員長は訪中、米朝首脳会談に向けて、習近平国家主席と打ち合わせに行ったのではないかと言われています。 10日まで滞在している予定です。 北朝鮮としては、中国に後ろ盾となってもらいたいと思っているのかもしれません。 中国としては、米国との通商協議を有利に進めるキッカケとなればよいと思っているのかもしれません。 今回の中朝首脳会談で、何が出てくるか注目です。 また、この状況を見ているトランプ大統領の反応も気になります。 現在、米中通商協議中です。 その内容に影響しそうなことが起こるのか!? また、米中株価に影響が出るようなことが起きないか!? 注目です。
3)Brexit問題
明日から英国議会では、昨年12月に延期となった離脱案の採決に向けて協議が始まります。 採決は15日が濃厚とされています。 英国・欧州では、離脱案が通過するのか!? 通過できずに合意なき離脱となるか!? 注目されています。 また、合意なき離脱の不安、離脱方法の不透明感から英国内の銀行や保険会社、資産運用会社などは、資産の一部を欧州圏に移す予定との情報が出ています。 金額にして約8000億ポンド(約111兆円)相当ではないかといわれています。 この資産を移す情報が本当だとして、いつ移すのか分かりませんが、移すのであれば8000億ポンドのポンド売りユーロ買いが起こる可能性があります。 追加情報に注意したいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
1月8日(火曜日)
09:30 AUD 貿易収支
17:30 GBP Halifax住宅価格指数
19:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数
22:30 USD 貿易収支
22:30 CAD 貿易収支
1月9日(水曜日)
03:00 USD 3年債入札
09:30 AUD 建築許可件数
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