ECB理事会開催、ドラギナイトに注目! ~1月24日の注目点とイベントスケジュール~
昨日、NZ四半期CPI(消費者物価指数)が発表され、予想を上振れしたことでNZDは大きく上昇しました。 また、英国ではブロードベントBOE副総裁の発言をキッカケに、ポンドは上昇。 NZD・GBPが2強の状況でした。
先日、株価下落・リスクオフの要因となった、米中通商協議拒否の報道を否定?? 拒否の否定と、分かりにくい状況ですが、リスクオフの巻き戻しの円売り。 円安が進み一時110円手前まできました。
◎本日の注目点
1)ECB理事会
本日のECB理事会は、無風通過が予想されていました。 QEは12月で終了。 フォワードガイダンスで利上げは夏以降としていることから、特段重要発言はないかと思われていました。
ただ、一部情報では「TLTRO」「LTRO」について言及があるのではないかとの事。 また、最近の欧州経済の弱さについてなどを考えると、記者会見で動く可能性が出てきました。 ECB理事会の前には、ドイツ・フランス・欧州圏で各PMIが発表されます。 経済の弱さ、緩和政策などを考えると、ユーロ安に反応するのではないかと注目しています。
「TLTRO」「LTRO」については以下をご覧ください↓↓↓
「LTRO」と「TLTRO」ここにきてECBの緩和策! ~FX用語解説~
2)米予算案と政府機関閉鎖
予算案と政府機関閉鎖の問題も長期化してきました。 閉鎖期間は33日となり、2回目の給与支払い日が迫ってきています。 当然、給与は支払われていません。
そんな中、少し動きが出てきたのが、民主党が国境の壁建設費用を検討とロイターが報道。 また、下院議長は予算案が合意出来ていないことを盾に、一般教書演説を下院議会で行わせない方針を伝えています。
予算案が通過となれば、リスクオフの巻き戻しも考えられます。 注目していきたいと思います。
3)英国議会と離脱案
昨日はブロードベントBOE副総裁の発言でポンドが上昇しています。 現在のポンド水準は、合意なき離脱はないだろうという水準。 ここから、離脱期限の延期や離脱案の合意となればポンド上昇。 合意なき離脱や仏名鑑が強くなればポンド下落と、敏感に反応する状況です。 来週の採決に向けて、審議が続いています。 ヘッドラインが出てくる可能性も高いので、要注意です。
4)米中通商協議
現在、リスクオフの最大の要因が、米中関係です。 通商協議を拒否した、拒否はしていないなどヘッドラインで、リスクオン・オフになるなど米中関係に敏感に反応しています。 貿易関税面は順調に協議が進んでいるようですが、問題は知的財産、ファーウェイCFOといったところではないかと思います。 そのあたりの追加情報、進展を期待しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
1月24日(木曜日)
ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)
09:30 AUD 雇用者数増減・失業率
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI
17:30 SEK スウェーデン失業率
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI
18:00 NOK ノルウェー政策金利発表
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI
21:45 EUR ECB理事会・政策金利発表
22:30 EUR ドラギECB総裁記者会見
23:45 USD 製造業・サービス業・総合PMI
1月25日(金曜日)
ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)
01:00 USD 原油在庫量
◎週間スケジュール
英国離脱案、米中関係、政府機関閉鎖、リスクイベントに注目の1週間! ~1月21日週の注目点とイベントスケジュール~
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