FOMCは終始ハト派で株価急騰! 米中通商協議2日目、終了して株価は上昇or下落どっち? ~1月31日の注目点とイベントスケジュール~
昨日は、ドル円が大きく上下しました。 FOMCを控えて東京市場・欧州市場では小動きであったドル円ですが、ADP雇用統計の良い結果を受けてじりじりと上昇。 高値更新したことでストップを巻き込み、一時109円後半まで上昇しました。 その後、FOMC・記者会見を受けて、109円割れまで急落しました。 クロス円は、下落しなかったことを見ても、ドル安主導の下落でした。
利上げ期待が後退したことで、米長期金利利回りは低下。 金利が低下したことで、株価は急騰しています。
◎本日の注目点
1)米中通商協議
本日は米中通商協議2日目、終了予定となっています。 通商協議の結果、米中関係が改善されるのかが最大の注目点。 また、経済に影響が出ている関税。 追加になるのか、撤廃になるのか、現状維持か注目しています。
その他に、ファーウェイやZTEなど、知的財産問題について言及があるかどうかにも注目しています。
結果次第で、リスクオフ・リスクオンどちらにも大きく振れるので要注意です。
2)FOMC後の消化
今朝発表のあったFOMC政策金利の発表は、予想通りの据え置き。 声明文・パウエル議長の記者会見でも、年内の利上げについては経済次第とし、利上げ期待は後退してしまいました。 バランスシートの縮小についても調整を示唆。 インフレが進むリスクの低下の可能性など、想定以上ではないものの、想定内出来る限りのハト派な内容となっています。 ドル円は急落、株価は急騰、10年債利回りは急落しています。
パウエル議長の発言等は、NY市場の後半であるため、東京市場・欧州市場とどのように消化していくのか、注目していきたいと思います。
3)英国離脱案
英国離脱案の採決結果を受けて、EU側からも発言が出てきています。 英国内では、修正案などを採決していますが、EU側は昨年11月に合意した離脱案から再交渉はしないと言っています。 いくら英国で新たな離脱案が出来たとしても、EU側が受け入れない可能性もあります。
英国・EUともに要人の発言に注目が集まります。
◎本日のイベントスケジュール
1月31日(木曜日)
米中貿易・通商協議
09:01 GBP 消費者信頼感指数
10:00 CNY 中国製造業PMI
16:00 GBP 住宅価格指数
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:00 EUR クーレECB理事発言
18:00 EUR イタリアGDP
19:00 EUR ユーロ圏失業率
19:00 EUR ユーロ圏GDO
19:15 EUR メルシュECU専務理事発言
22:30 USD PCEデフレーター・PCEコアデフレーター
22:30 CAD GDP
23:45 USD シカゴ購買部協会指数
2月1日(金曜日)
01:00 EUR バイトマンドイツ連銀総裁発言
06:30 AUD 製造業PMI
10:45 CNY 財新製造業PMI
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