米雇用統計、政府機関閉鎖の影響は!? ~2月1日の注目点とスケジュール~
先日のFOMCでドル円は下落。 109円を割り込み上値が重たい状況です。 また、昨日はロンドンFIXにかけてユーロが急落。 ドルも買えない、ユーロも買えない、ということで資源国通貨が買われています。
ドルはFOMC終了後、米雇用統計に移ってきています。
◎本日の注目点
1)米雇用統計
最近の米雇用統計は、イマイチ注目度・影響度が下がっていたように感じます。 ただ、今回は政府機関閉鎖の影響で下振れが懸念、なのにADP雇用統計ではよい結果が出ています。 本日のNFP雇用統計は政府機関閉鎖の影響で下振れるのか、ADP雇用で出たように良い結果が出るのか注目度が上がっています。
2)米中関係
2日間の米中間通商協議が終了し、大きな進展はあったとしたものの、合意という意味ではないとしています。 関税についても変更なしのようです。
今回の通商協議では、米中関係の改善とはならなかったようです。 ただ、大豆の輸出量を増加させた米国の商談勝ちという結果。
ただ、注目されていたファーウェイのCFO問題については協議なし。 関係の改善とはならなかったようです。 今後も米中関係には要注意です。
3)欧州経済
昨日、ユーロは大きく下落。欧州景気の後退が重しとなっています。 昨日発表のイタリアGDPでは2四半期連続でマイナス成長(リセッション)となりました。
また、ユーロの下落要因の1つ、バイトマン独連銀総裁発言です。
「12月時点の2020年、21年成長率見通しは依然として現実
「独経済に下振れリスクが広がっている」
「2019年の独成長率は潜在成長率を下回るだろう」
ユーロ圏の景気後退が懸念される中、イタリアのリセッションとバイトマン総裁のドイツ経済の下振れ、フランスのデモによる経済の影響、月末のロンドンFIXによるユーロ売りなどが重なったことがユーロ下落の要因となったと思います。
本日も、景気先行指数であるPMIが欧州各国で発表されます。 下振れが続くようであれば、もう一段のユーロ売りに繋がるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
2月1日(金曜日)
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:30 SEK スウェーデン製造業PMI
17:45 EUR イタリア製造業PMI
17:50 EUR フランス製造業PMI
17:55 EUR ドイツ製造業PMI
18:30 GBP 製造業PMI
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
22:30 USD 雇用書数増減・失業率・平均時給
2月2日(土曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
00:00 USD ミシガン大消費者信頼感指数
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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