米朝首脳会談2日目!! 地政学リスクに注目 ~2月28日の注目点とスケジュール~
昨日は、日銀の4月にも追加緩和を検討と報じられたことで、円安に動くのかと思われましたが、、、インドとパキスタンの交戦でリスクオフの円買いとなりました。 比べると、円買いの力が強く、110.35付近まで下落しました。 ただ、リスクオフの動きは一時的で、ドル円は上昇、パウエル・コーエン・ライトハイザーと米議会証言のメンバーがサプライズなしの発言で終わったこともドル円上昇の追い風となったと思われます。
ただ、一部懸念事項として、米中通商協議の一部で、輸入額の増額だけではダメで、構造改革・為替条項などにも踏み込むような発言が出ていたことが気になります。 米中通商協議の終わりが見えてこないことは、リスクオフの火種になりそうな気がしています。
英国議会では、修正案の採決が行われましたが、労働党の修正案は全否決。 合意なき離脱の場合、EU市民・英国市民の権利の保護が可決。(当たり前のような気もしますが・・・) あと、先日報道のあった3月14日までに離脱期限の延長の場合には採決を保証するという修正案が可決。 特段、離脱案が進んだようには思えません。 ただ、ポンドは上昇が上昇を読んでいるかのような動きをしています。
◎本日の注目点
1)米朝首脳会談
本日は2人きりでの会談を含め、ワーキングランチまで予定されています。 ざっくりとしたスケジュールは以下の通りです。
11:00 トランプ大統領・金正恩委員長2名だけで会談
11:45 側近を含めて会談
13:55 ワーキングランチ
16:05 両首脳による合意覚書署名式典
17:50 米朝首脳会談共同記者会見
特に注目は、覚書署名と記者会見です。 北朝鮮(金正恩委員長)の思惑と米国(トランプ大統領)の思惑がどこまで盛り込んだ覚書が作成されるかです。 北朝鮮は経済制裁の解除、もしくは経済援助! 米国は核兵器・核施設の公開のち非核化、もしくは検証可能な非核化! どこまで盛り込めるか注目です。
また、覚書に盛り込めなかったとした場合、共同記者会見での発言に注目したいと思います。
2)欧米経済指標発表
本日は欧州圏内の各国で重要指標が相次いで発表されます。 特にドイツ・イタリア・フランスは注目したいと思います。 景気後退・減速が懸念されています。 下振れするようであれば、再度ユーロは下落に向かっていくと思われます。 ただ、強い結果が出ても、上値は重いと思われます。
また、米国ではGDPが発表されます。 GDPに関しては、政府機関の閉鎖の影響で、予想中央値との乖離が出る可能性が高いです。 上振れるか下振れるかは分かりませんが、発表瞬間の動きには注意したいと思います。
3)地政学リスクとリスクオフ
要人発言を含め、ヘッドラインに注目です。 昨日もインド・パキスタンのヘッドラインで、ドル円急落したり、米中通商協議のヘッドラインで動いたりと、瞬間的に動く可能性がある要因が多く存在します。 内容にもよりますが、昨日のように一旦急落して戻すというような動きも出てくるかもしれません。 ヘッドラインには注目しておきたいと思います。 急落は押し目買いのチャンス?? 出来るようなら狙ってみたいかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
2月28日(木曜日)
米朝首脳会談
09:01 GBP 英国Gfk消費者信頼感
10:00 CNY 中国製造業PMI
10:30 JPY 鈴木審議委員(日銀理事)発言
11:00 トランプ大統領・金正恩委員長2名だけで会談
11:45 側近を含めて会談
13:55 ワーキングランチ
15:45 CHF スイスGDP
16:00 GBP 住宅価格指数
16:05 両首脳による合意覚書署名式典
16:45 EUR フランスGDP
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:30 SEK スウェーデンGDP
17:50 米朝首脳会談共同記者会見
19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
22:00 USD クラリダFRB理事発言
22:30 USD 米GDP
22:30 CAD 経常収支
22:50 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
3月1日(金曜日)
米国・対中関税発動期限
米国・債務上限引き上げ期限
01:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
03:00 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
06:45 NZD 建築確認件数
07:30 AUD 製造業PMI
10:15 USD パウエルFRB議長発言
10:45 CNY 財新製造業PMI
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