《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》考えることなしにお金は増えません。
おはようございます、松下です。
毎週土曜日は、投資に関連するテーマの
コラムをお届けしています。
本日のテーマは、「考える」。
投資に限らず、人生においても、
「考える」ということは非常に大切ですが、
時に人は考えもなしに行動してしまいます。
特に、命の次に、あるいは同等に大切なお金が
大きく揺れ動く投資の世界では、
投資家は考えることなく行動してしまうものです。
そして、その結果が悲惨なものになるのは、
あなたもご存じの通りです。
価格の動きの中に身を置けば、
考えることなど頭から飛んでしまうからこそ、
このコラムを読んで、「考える」ということを
考えてみてください。
【コラム】松下誠の投資探究
第182回「考える」
人は、何かの物事に対峙する時、よく考えることが必要だ。
「考える」とは、じっくり静かに、その物事の真理や答えを探し、
深く思索を巡らすことだ。考えることにより答えは見つかり、
その時初めて人は行動を始めることができる。
考えるということは、真理や答えの追及であり、この時、
求める問いや対象が存在しなければ考えることはできない。
私たちが物事に対峙する時、そこに求めている問いかけが
あって、初めて考えることができ、行動することができる。
投資家も同じで、投資や個々の売買に当たり考えることが必要だ。
そして考えるためには、求める真理や問いが必要になる。
投資家にとって最もシンプルな問いは、
「どうすれば利益を上げることができるか?」というものだ。
まずはこの問いに対して、考えることから投資は始まる。
答えもないのに行動を開始すれば、結果が悲惨なものに
なることは、歴史が証明している。
「考える前に行動に移すべきだ」という人がいる。
この言葉は、ある程度答えの可能性が見え始めた段階で、
初めて効果的になる。いくつかの選択肢の中から、
効果的な答えを確かめるために、いくつかの行動を実
際に試してみるのだ。全く見込みもないままに行動を開
始しても、その結果は酷いものになる。
投資において、考えることなしに行動を開始してはいけない。
答えも見つかっていない段階で、決して売買してはいけない。
単純なことだが、常に心の中に置き、考え、答えを導いてから
行動を開始するようにしよう。そうすれば、あなたは大きな
痛手を負うことなく、資産を増やしていけることだろう。
よろしいですか?