現役為替ディーラーが、話題のアノ人と語り尽くす Trader’s対談|ゲスト ためため 前編[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]
ためためさんプロフィール
有名大学を中退し、社会経験はゼロ。パチプロ→FXトレーダーという異色の経歴の持ち主。FXは2009年から始め、資産が100万円を切るところまで追い込まれるも、見事に立て直し、2012年には2000万円、2016年には1億円超の利益を稼ぐトレーダーに。
井口喜雄さんプロフィール
いぐち・よしお。トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、主に貴金属や石油製品のコモディティ市場を中心としたカバーディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、「米ドル/円」や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズから見た為替分析に精通している他、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。最近では、みんなのFXの無料オンラインセミナーにも登場し分かりやすい講義内容が好評を得ている。さらにTwitterでは、プロディーラーが相場についてリアルな意見を発信しているので要チェック。
Twitter:https://twitter.com/yoshi_igu
※この記事は、FX攻略.com2019年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ローソク足だけで億を稼ぎ出す!
井口 ためためさんは、みんなのFXのオンラインセミナーが即満員になるほど人気の億トレーダーです。そんなためためさんが、どんなトレードをしているのかというところに、皆さん興味があると思います。そこで伺いたいのですが、以前に「大衆がだまされるところを狙う」ということをおっしゃっていました。具体的に、どういったことでしょうか?
ためため 個人投資家がロスカットされるような動きの後を狙っています。みんなが切らされた後に大きく動くので、私はそこを取っていく感じです。例えば、個人投資家がロングにホイホイとついていって、それをいったんふるい落とされた後に、さらに強い上昇が来ます。その上昇を取るんです。
井口 教科書的には、高値、安値を切り上げているところのトレンドフォローが教えられています。それとは、違う考え方ですね。
ためため 高値、安値が切り上がっているところって、いつハシゴを外されるか分からないし、どこに背中を預ければ良いかも分からないですよね。だから、そういったところのトレンドフォローは、あまりやらないです。やるのは、大衆が振り切られる動きがあった後のトレンドです。
井口 それが、大衆がだまされるところ、なんですね。では、インジケーターは何か使っていますか?
ためため 何も使わずに、ローソク足だけ見ています。井口さんは何か使っていますか?
井口 私もローソク足しか見ないです。日足では移動平均線を一応見ますが、それも限定的に、機能していそうなところをチェックしているだけです。結局、エントリーする短い足ではインジケーターが邪魔になるので、見なくなりました。ためためさんがインジケーターを見なくなった理由はあるんですか?
ためため インジケーターを使っていたときもありますが、インジケーターのサインをきっかけに相場が動くんじゃないなと気づいたからです。それからはローソク足だけに注目することにしました。
井口 ローソク足だけでトレードするという人も多いですよね。では、ポジションを持つ期間はどれくらいですか?
ためため スムーズにいけば、5分くらいですね。それ以上、持ち続けることもありますが。
井口 スキャルピングをするにあたって、ファンダメンタルズはどうお考えですか?
よろしいですか?