マックス岩本の「パラボリック」を理解する その1[マックス岩本]
FX
マックス岩本さんプロフィール
いわもと・けいすけ。「中卒認定テクニカルアナリスト」という異名の通り、アナリスト業界ではまれに見るノー学歴。学歴社会が色濃く残る昨今でも、そんなことがいっさい関係しないFX市場を相手に日々奮闘中。「誰もが気軽にFXを始められる今だからこそ、しっかり勝ち続けられる技術を身につけてほしい」という気持ちで、連載やセミナー講師を務めています。
※この記事は、FX攻略.com2019年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
トレンド相場に強いドテン売買型ツール
パラボリックは、J・Wワイルダー氏によって考案されたテクニカル指標で、形成されるグラフの形がパラボラ(放物線)に似ていることがその名の由来です。
パラボリックの特徴は大きく二つあります。一つ目は、常に買いか売りかを持つドテン売買型のツールであること。ただし、マーケットの変動には上昇と下落だけでなく、もち合いという側面があることを踏まえると、常にポジションを保有するドテン売買には賛否があると思われますが、一定期間にわたってトレンドが持続する場面では大きな利益を出すことができるのがパラボリックの特徴であり醍醐味です。そのため、パラボリックはトレンド系指標に分類されます。
続いて二つ目は、「価格」のみならず「時間」の概念が備わっていることです。パラボリックは、ドット状に描画されたSAR(Stop And Reverse)を軸に売買判断を行いますが、このSARには値動きとは独立してストップの距離を少しずつ価格に接近させていけるトレーリングストップの機能があるため、単にトレンドに追随するだけでなく、利益の取りこぼしの軽減にも一役買う多様性を持ったツールと言えるでしょう。
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