「ナンピン系EAの選び方」につきまして
お世話になっております、ねこ博士です。
ここ最近、少し人気が出てきている
「ナンピンEA」ですが、
ナンピンEAは、実は非常に評価が難しいタイプのEAとなります。
(※便宜上、「ナンピン&マーチンゲールEA」を、
ここでは、ナンピンEA、と記載していきます)
<なぜ、ナンピンEAは、評価が難しいのか?>
「ナンピンEAの評価が難しい理由」ですが、
それは、
フォワードの結果だけをみていると、
『このEA、全然負けてないじゃないか!』
と、非常に素晴らしいEAにみえてしまうため、
その裏にある【EAとしての優位性がどの程度あるのか】が、
逆に、とても見えにくくなっている、
ということが、ナンピン系EAの評価が難しい理由、となります。
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それでは、ここでいったん、
【要注意なナンピン系EA】のタイプを、
いくつか、あげてみたいと思います。
<【要注意なナンピンEA】のタイプ>
(1)SL設定がない
(2)SLを設定してバックテストすると、収益グラフが右肩下がりになってしまう
(3)保有していたポジションを決済した後に、すぐに次のポジションをとる
上記の3点が、
【要注意なナンピン系EA】のタイプとなります。
まず(1)(2)ですが、
これは、
「SL設定がない」ということが何を意味するのか、というと、
「資金の許す限り、ひたすら含み損に耐えることで、
なんとかプラスの収益になっている」
ということになります。
そして、SL設定のないEAは、たいてい、
【(2)SLを設定してバックテストすると、収益グラフが右肩下がりになる】
ということが、多いのではないかな、と思います。
これは、結局のところ、
そのナンピンEAのエントリーロジック自体に、
『あまり優位性がない』ために、
こういった【SL設定なし】&【SLを設定すると、右肩下がりになってしまう】
という形になるパターンが多いのだと思います。
そのため、ナンピンEAを見る際には、
【ナンピンEAも、普通のEAである】
ということを、キチンと頭に入れておく必要があります。
EAである以上、TPがあれば、SLがあります。
そして、エントリーポイントを厳選することで、
SLに到達することなく、TPに到達する確率を高めて、
「負けにくいEA」になるわけです。
すなわち、
「SLを設定していない」ということは、
エントリーポイントの選定ロジックの緩さを、
SLの広さでごまかしてしまっている、といった見方が、
実際のところ、といえるのではないかと思います。
なお、『エントリーポイントの厳選』という点については、
下記の(3)で、詳しく解説していきます。
<ナンピンEAの優位性と、エントリー頻度の関係性>
さて、続いて、
【(3)保有していたポジションを決済した後に、すぐに次のポジションをとる】
という点です。
これは、一見すると、
「ポジションを多くとってくれている」という形になりますので、
積極的なトレーダーからすると、好ましいEAのようにも見えます。
ですが、
「決済の後」で、すぐに次のエントリーをしてしまう、という場合、
エントリーポイントを厳選せずに、とにかく早くポジションを取り、
その後で、【SLの広さ】と【ナンピン回数の多さ】で、なんとか利確に持ち込む。
こういったパターンのトレードが、どうしても、多くなってきます。
決済の後に、すぐに次のエントリーをする、
ということは、「エントリーポイントは適当」で、
その後のナンピンエントリーで、
うまく利確できるといいな、といった形になってしまいますので、
エントリー後に「値が逆行する」可能性がどうしても高くなり、
その結果として、EAが破綻する確率が高まってしまう、ということになります。
このように、
エントリー頻度が多いと、
それだけで魅力的に見えてしまいますが、
エントリー頻度が多いということは、
それだけ、エントリーポイントを厳選していない、という見方も出来ますので、
この点には、十分ご注意ください。
こういった「優位性の低いナンピンEA」を長く稼動していくと、
稼働期間が長くなるほど、破綻しやすくなってしまう、という形になります。
(逆に、優位性の高いナンピンEAは、そうそう破綻しません。
この違いは、上記の(3)で述べた、
「エントリーポイントの優位性の差(=エントリーポイントを厳選しているかどうか)」
によって、決まってきます。
<まとめ>
以上、今回は、
『ナンピンEAの選び方』について、少し解説をしてみました。
これが、絶対の正解である、とはいいませんが、
ひとつの考え方として、こういった見方がある、
という点を、頭に留めていただければと思います。
また、ナンピンEAは、
当方でも「EA_Blizzard」「粉雪」「吹雪」といったEAを販売をしておりますし、
他の方のEAも、販売されているものと思いますが、
それらすべてのEAに、今回の考え方は適用できると思いますので、
ナンピンEAの購入を検討される際の観点として、
【EAとしての優位性の有無】に着目した、
今回の考え方を参考にしてみていただければと思います。
そして、EAをご購入になった後についても、
「ナンピンEA」「エントリー頻度の多いEA」については、
【きちんとSLを設定してのバックテスト】を、何回も行うことで、
・このナンピンEAには優位性があるのか、ないのか
・単にSLを広くして、エントリーポイントの選定の弱さを隠しているだけではないのか
といったところを、きちんと確認してから、
稼動されることを、オススメします。
なお、より詳しくナンピンEAを評価する方法も、
「EAねこ」の特典でご説明する予定ですので、
よろしければ、そちらもご確認くださいませ。m(_ _)m
(こちらの特典のリリースは、もうしばらく少し先になるかも知れません)
ねこ博士
よろしいですか?