保ち合い相場も2か月を経過
「上」にも「下」にも突き抜けにくい相場
日経平均株価が終値ベースで12/12に19,000
円台に乗せてから、年末・年始を挟んで保ち合
い相場が2か月を経過しています。
需給関係からも下がりにくい構造になっており、
下値が堅いことは事実ですが、「下がらない」分
だけ、「上値を追う」時に勢いも付きにくくなっ
ています。
この2か月で19,500円に挑戦したのは下記のよ
うに3場面ありますが、いずれも2日で跳ね返さ
れています。
(19,500円以上のザラバ高値)
12/20 19,511円 12/21 19,592円
01/04 19,594円 01/05 19,615円
02/13 19,519円 02/14 19,501円
ほかに19,400円台が高値であったのが13回あり、
19,500円が壁になっていることは明らかです。
一方、安値を試した時のザラバ安値を見ると
18,900円を下回ったのはやはり3場面あり、以
下の通りです。
1/17 18,812円 1/18 18,650円
1/23 18,879円 1/24 18,783円
2/02 2/03 2/06 2/07
18,866円 18,830円 18,899円 18,805円
2/08 2/09
18,875円 18,874円
上記のように18,900円を下回ったのは10回
ありますが、そのうち8回は18,800円台で止
まっています。
結果として、19,400円を超えたら頭は重く、
18,900円以下では下値も堅いということになり
ます。
足元では変動率(ボラティリティー)が低く、
最大の買い主体が日銀であることからも分かる
ように大きく下がる懸念はありません。逆に下
値を人為的に固めてしまっている弊害もあり、
上値に限界を形作って、しまってもいます。
株価が上値を突き抜けるには116~118円方向
へ円安が進展し、海外勢の大幅買い越しが復活し
た場合という条件が付きますし、底抜けることも
グローバルにリスクオフの流れでも具体化しない
限りは起こりにくいということになります。
インデックス売買では買っても売っても取りに
くい市場になっています。
日本株は円安が進展している時にしか上昇し
ないし、一方、企業業績が上向きで、「下」に
は日銀の存在もあり、株価が大きく崩れる懸念
もないと割り切って、当面は保ち合い相場が続
くという前提に立って、オプションを活用した
戦略でしのぐという選択肢が賢明と思われます。
よろしいですか?