通貨の強弱、流れを可視化! 神インジケーターCurrencyStrengthの使い方を聞いてきた
一枚のチャート画面を見るだけで、8つの通貨の強弱が分かる!
蛯沢 CurrencyStrengthというインジケーターを販売していらっしゃいます。まずはこのツールを解説していただけますか。
エンヴィ 「EURUSD」「USDJPY」「USDCHF」「GBPUSD」「AUDUSD」「USDCAD」「NZDUSD」のデータを用いて、内部で「EUR」「USD」「JPY」「CHF」「GBP」「AUD」「CAD」「NZD」のデータに分類します。そして、設定した期間の各通貨の強弱、流れを視覚的に見ることができるツールです。基本的な使い方としては、今どの通貨ペアを取引すると有利なのか?ということを判断するのですが、このインジケーターは“指定した通貨を固定して“相対的に他通貨がどのように変動しているのかを見ることもできます。例えばUSDを固定することでユーロドルやポンドドル等のドルストレートの動き、JPYを固定することでドル円を含めたクロス円の動きを、一つのチャートで一度に把握できます。これがこのインジケーターの売りの一つです。
蛯沢 どんな使い方をしていますか?
エンヴィ 設定した期間を見られるわけですが、私としては昨日から今日までの48時間分を見て、昨日からの流れを重視してトレードに活用しています。ルーティーンとしては、朝にトレードシナリオを考えて、あとは通貨の強弱を見たり、ローソク足の形を見たりしてエントリーしています。CurrencyStrengthについては、まずそこまでの時間帯で、どの通貨が動いているのか、どういう角度がついているのか、ついていないのかといった事柄のチェックに用いて、狙い目の通貨を絞り込んでいます。
蛯沢 どの時間足で使うと良いんでしょうか?
エンヴィ 全ての時間足に対応していますが、推奨は1分足~1時間足までとなっています。私は5分足以上で大まかな流れを把握して、1分足でより細かな動きを見逃さないようにしています。
蛯沢 CurrencyStrengthは、エントリーや利確、損切りポイントを見つけるのに使えますか?
エンヴィ このインジケーターは通貨の強弱を見て、より利益の出そうな通貨ペアを探すのに便利なツールであって、エントリーや利確、損切りに使用するのはあまりお勧めできません。ただ、相場の流れの変化を見ることは可能ですから、判断材料の一つとしての使うのは良い思います。
蛯沢 あくまでも流れを知るためのツールである、ということですね。先ほど少しお話にあがりましが、エンヴィさんは毎日のルーティーンとしてトレードシナリオをつくり、それをブログやツイッターで公開されています。
エンヴィ そうですね。毎朝、前日のNY市場が終わる5時くらいに起床して、6時までにダウの終わりを見て、前日の高値・安値、1時間、4時間、日足の出来上がりをチェックして、当日のシナリオを作ります。その際には、一目均衡表の計算値、ZigZag(ジグザグ)、フィボナッチ、チャネルを使って、値動きの到達点を絞り込んでいます。それから総合的に判断して、朝のシナリオとしてツイッターに流しています。
蛯沢 さまざまなテクニカルから、到達点を絞り込んでいると。そのようなシナリオを用意して、どんなトレードをするんでしょうか?
エンヴィ ルーティーンで言うと、ドル円の仲値狙いが多いですね。基本的に、朝からNYの始まりまでがトレードするのが多くて、指標発表が多い21時、22時には終わります。先ほど申し上げたように、トレードシナリオを考えて、あとは通貨の強弱を見たり、ローソク足の形を見たりしてエントリーしています。
蛯沢 チャート分析は、どのような環境で行っていますか?
エンヴィ チャートは1時間と15分足、それとCurrencyStrengthは1分足と5分足を表示しています。基本的には、1時間足で大きな流れを見て、足の形、位置関係、高値圏・安値圏、計算値のどのあたりにいるのか…といった点をチェックして、値幅が取れるようならエントリーしています。1時間足にはマルチタイムフレームで4時間と日足を表示して、テクニカルとしてボリンジャーバンドと一目均衡表を入れています。ただ、ローソク足の形とチャートパターンを重視しています。
相場は何をきっかけに、どう動くのか? 理解が深まる便利ツール
蛯沢 CurrencyStrengthの使い方について、アドバイスをお願いします。
エンヴィ その人が得意とする通貨を、追いかけてもらうと良いと思います。使い始めるに当たっては、5分足で上がっているのか、下がっているのかということを、最低でも1週間くらいは見てほしいです。そんな中でも、大きなイベントがあるとき、FOMCやECB、雇用統計があるときに、相場がどんな反応をするのかを覚えてもらいたいです。米国の指標に反応する通貨は何なのか、何が一緒に動くのか、逆相関になるのか、などが一枚のチャートだけで分かりますから、為替に対してより理解が深まると思います。
蛯沢 どんなタイプのトレードに向いているでしょうか?
エンヴィ 細かい通貨の変化が可視化されるので、短めのトレードに活かしやすいだろうと思います。もちろんスイングでも使えますが、どちらかというと、数分、数時間単位のトレードに向いています。
蛯沢 それでは少し話題を変えまして、今では毎朝トレードシナリオを公開するなど、活躍しているエンヴィさんですが、かつては非常に苦労されていたとか。
エンヴィ いろんな失敗を経験しました。一度は預貯金をほとんど失ったこともあったくらいです。そんな中、投資についてアドバイスを受ける機会があって、それから途中何度か口座を飛ばしそうになりながらも何とか生き残っています。
蛯沢 トレードの成績が向上したきっかけはありますか?
エンヴィ リーマンショック前までは、今考えるとたまたま運が良かっただけなんですが、うまくいっていました。ところがリーマンショックで口座のほとんどを飛ばしかけまして、それをきっかけに自分の今までのやり方を反省する期間を設けたんです。それからトレードの記録をつけるようになって、どうせだったらと一目均衡表とか、フィボナッチも記録していると、だんだん相場のその日の到達点と、ゆくゆくたどり着くであろう到達点が見えてくるようになったんです。
蛯沢 記録を継続することで、相場を読む実力がついていったんですね。それでは最後に、改めてこの記事を読んでいる方へ、メッセージをお願いします。
エンヴィ CurrencyStrengthの商品販売ページに書いていますが、このインジケーターは導入したからといって勝てるようになるわけではなく、トレードの精度を高めることができるというツールです。これを観察することで、為替相場の値動きの性質が理解できるようになりますから、そういった勉強のためにも使えると思います。ぜひトレードや勉強に活用いただければと思います。
CurrencyStrength
https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/16892
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