株式市場の梅雨明けはいつになるのか?[杉村富生氏メルマガより]
GogoJungleが提供している杉村富生さんの投資メルマガ「杉村富生投資サロン」より、今日配信されたものからほんの一部をご紹介。
日本列島は全国的にほぼ梅雨明け、猛暑の日々が戻っています。とにかく暑いですね。酷暑列島です。しかし、株式市場は相変らず、寒いですね。超閑散です。寒風が吹いています。株式市場の梅雨明けはいつになるのでしょうか。
FOMC(7月30~31日)など外部環境が不透明なのは確かです。だが、それだけではありません。この相場の性格は金融相場です。FRB、ECBのみならず、インド、トルコ、ブラジル、中国など世界の中央銀行は相次いで金融緩和の方針を明らかにしています。
新興国はすでに、利下げに踏み切っています。これは米中貿易戦争に伴う景気減速に対応したものです。欧州の場合、大手金融機関「D」の経営不安説がありそうです。
ちなみに、年初以来の各国の株価パフォーマンス(騰落率)をみると、伊MIB指数の20.6%、S&P500指数の19.5%、NYダウの16.8%、上海総合株価指数の16.3%上昇率に対し、日本のTOPIXは2.7%の上昇率にとどまっています。この“明暗”は金融緩和余力の差ではないでしょうか。
実際、日銀の打つ手は限られています。金融緩和の余地は少ないですね。反面、安倍政権は10月の消費税率引き上げに対応、財政出動を断行する意向です。それが9月には具体化するでしょう。従って、8月後半にはロング&ショート戦略(米国株買いの日本株売り)の巻き戻しが期待できます。
ともあれ、当面は引き続いて個別物色の展開でしょう。ここは静かに梅雨明けを待とうではありませんか。
『杉村富生投資サロン』(杉村富生)より引用。
日本の株式市場は各国の代表的株価指数の騰落率で比べても元気がないようです。杉村先生によれば8月後半にロング&ショート戦略の巻き戻しが期待できるとのことですから、個別株の物色をしつつめぼしい銘柄を仕込んでおくのが良いかもしれません。(編集部)
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