現役為替ディーラーが何でも答えます!みんなのQ&A[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]
疑問をぶつける相手はいないし、調べてもよく分からない…。そんな悩みがあったら、この企画にお任せください。トレイダーズ証券の井口さんが、あなたの質問を解決します!
井口喜雄さんプロフィール
いぐち・よしお。トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、主に貴金属や石油製品のコモディティ市場を中心としたカバーディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、「米ドル/円」や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズから見た為替分析に精通している他、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。最近では、みんなのFXの無料オンラインセミナーにも登場し分かりやすい講義内容が好評を得ている。さらにTwitterでは、プロディーラーが相場についてリアルな意見を発信しているので要チェック。
Twitter:https://twitter.com/yoshi_igu
※この記事は、FX攻略.com2018年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
Q24.米長期金利が上がると、どの通貨に、どんな影響がありますか? 同様に、日本の長期金利が上がるとどうなりますか?(秋田県/30代/男性)
A.金利の上昇時は自国通貨買いです。米国の金利が上昇すればドル高、日本の金利が上昇すれば円高です。ただ、常にそのようになるとは限らないため、この機会に金利について考えてみましょう
有利な投資先にお金は流れる
少し乱暴な言い方になりますが、為替の方向性を決めているのは金利です。金利が低ければその通貨は売られ、金利が高ければその通貨は買われます。なぜならば、お金は常に有利な投資先を探しているからです。日本の円の金利が低く、米国のドルの金利が高ければ、より有利な金利を求めて日本円の資産の比率を減らして、米国ドルの資産の比率を増やそうとします。これにより、金利の高いドルを買うという動きが出てくることで為替は「円安ドル高」となるのです。これがマーケットの基本的な考え方です。
では、実際に今の経済状況と照らし合わせて、金利の上昇時にどのように為替が反応するか見てみましょう。
よろしいですか?