外為オンライン・佐藤正和の実戦取引術|3大通貨の未来を予測するテクノ&ファンダ分析【今月のテーマ|関税ツイート連発で外貨急落!トランプ大統領のトリセツ 】
トランプ大統領の過激ツイートが留まることを知りません。市場は、唐突かつ過激かつ、すぐに前言を翻す気まぐれなトランプツイートに振り回されています。いまや「トランプ大統領の言動とどう向き合うか」がFX投資の最重要課題。基本は過激ツイートなら円買いやドルストレートの通貨ペア売りが「正解」に見えます。為替市場の台風の目、「トランプ大統領のトリセツ」を検証します。
※この記事は、FX攻略.com2019年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
佐藤正和さんプロフィール
さとう・まさかず。邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。その後、年間取引高No.1を誇る外為オンライン・シニアアナリストに。通算20年以上、為替の世界に携わっている。ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」、ストックボイス「マーケットワイド・外国為替情報」に出演する他、Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
トランプ大統領の対中関税発動ツイートでドル円は攻防ライン104円割れもある!?
「9月から対中関税第4弾を発動する」という8月1日の「トランプツイート」をきっかけに為替や株、国債など全金融市場は嵐に見舞われました。その後、米国株急落に焦りを感じたのか、米財務省はスマホ機器や玩具など米国のクリスマスセールを直撃しそうな輸入品への制裁関税発動を12月15日まで延期することを発表しました。
過激化する香港民主化運動への中国軍事行動の可能性、中国人民元のさらなる切り下げリスク、中東イランとの軍事的緊張、北朝鮮の度重なるミサイル発射、ドイツの4-6月期国内総生産(GDP)マイナス転落、アルゼンチンなど新興国市場の混乱と、為替市場はただでさえリスク要因が満載です。そんな中、火に油を注ぐように金融市場を大混乱に陥れているのがトランプ大統領の一連のツイート。そこで今回は「トランプ大統領のトリセツ」と題して、彼の過激で突発的な言動パターンを分析し、どう対応すればいいかを検証してみることにしましょう。
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