私のレンジ相場攻略[Oval Prime K.T]
為替相場全体の7~8割は、ある一定の値幅内で上がったり下がったりを繰り返すレンジ相場といわれています。トレンド相場とは違い、レンジ相場は明確な方向感がなく値動きが小さいことから、攻略に苦戦するトレーダーの方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、Oval Prime FX所属トレーダーのOval Prime K.Tさんにレンジ相場戦略について解説していただきます。
※この記事は、FX攻略.com2018年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
コウスケさんプロフィール
コウスケ。日本認定テクニカルアナリスト(Certified Member of the Nippon Technical Analysts Association、CMTA®)・世界トレードコンテスト WTC (ロビンスカップ)第3位を獲得 ・GogoJungle インジケーター売り上げランキング第1位を獲得 ・マネックス証券タイアップ ・スイス銀行グループ デューカスコピー・ジャパンタイアップ ・ラジオ日経などに出演中 5分足デイトレードロジック「プロトリFX」を公開中。ロジックの明確さと精度・高さ及び会員限定に配信される動画が支持され、現在1700名以上の会員数を誇る。
公式サイト:https://oval-prime.co.jp/kousuke/
Twitter:https://twitter.com/kousuke_trader
為替相場でレンジが重要な二つの理由
皆さん、はじめまして。今回、FX攻略.comさんにて初めて執筆させていただくことになりました。以前より本誌を愛読しておりましたので、大変嬉しく思っております。
さて、早速ですが今回は私のレンジ相場戦略についてお話ししたいと思います。巷では「レンジ相場ではトレードをしない方が良い」「レンジのときはトレードを休むべき」などの意見も多く聞かれますが、私は相場の世界においてレンジこそが何より重要だと認識しています。
レンジが重要な理由の一つは、“レンジブレイク”こそがストップロスを巻き込むタイミングだからです。買いポジションか売りポジションのいずれかを持っているトレーダー(一部のトレーダー)にとっては、損をするタイミングになっています。
なぜ買いと売りのポジションが滞留しているのかと申しますと、レンジ内では各トレーダーの思惑がぶつかり合います。結果的に買いと売りのポジションが蓄積され、大きなストップロスを発生させるのです。上記のように、他人が損をする箇所こそ利益を上げられるチャンス。これが一つ目の理由となります。
二つ目の理由として、正しいレンジを認識することで将来的に起こる価格変動の予測地点も正確に認識できる点が挙げられます。例えば、N波(チャート①)またはE波(チャート②)という認識もレンジが分かることでより明確に計算値を割り出すことができます。チャートはレンジの固まりで形成されていますので、正しいレンジを認識できるとよりチャート認識力がアップします。
よろしいですか?