日経平均近いうちに、上昇は止まる 井上哲男氏
極重要 潮流896 日経平均3乖離NEWグラフ4
10月23日(水)発行の井上哲男氏『相場の潮流』記事によれば、日経平均の過熱感はかなり高まってきているということであります。
日経平均先物取引を行なう投資家にとって、必読の内容と考えたのでご紹介させていただきました。
本日も2つのグラフをアップする。この連載を始めて4営業日となるが、「Sign」に記したように日経平均3乖離プラス5%水準は9日連続で上昇し、2万2281円の水準となったが、結論から述べると、これまではひとことも触れなかった「過熱感」をそろそろ横目で見ながら意識し始めるタイミングに入ってきたと言える。
グラフ1、2を用いて説明するのだが、まずは、グラフ1の形状を見るとともに、左に掲載したローデータ(数値)の値にも注目して欲しい。
グラフ1
この形状から分かることは、まだ上昇中であり、これが天井打ちするまでは上昇期間ではあるものの、遂に「法定速度外水準(10%-15%)」にタッチしそうだということ。
そして、左のローデータから、この連載が始まったとき(10月17日から始まった連載)の数値4.98%が9.43%にまで3日間で上昇していることも分かる。
左のローデータの前日比を列挙すると、10/10から順に、+0.64%、+0.96%、+1.96%、+1.85%、+1.89%、+1.58%、+0.98%となっている。
このことから、「法定速度外水準(10%-15%)」にタッチしそうなだけでなく、その上昇ピッチが、1.8%を超える“勢いのある状態”が3日続き、その後、この2営業日はやや勢いに衰えが見られ始めたということである。そのため、“そろそろ横目で”意識し始めるタイミングだということである。
ここで、グラフ1の緑線である5%水準とは、具体的な日経平均のレベルで示すとどうなっているのかを表したものがグラフ2(NEWグラフ)なのだ。
グラフ2
この青線は実際の日経平均であるが、太い赤線は+5%の水準を、そしてグレーの線はー15%の水準を示している。毎日「Sign」で書いているもののニアイコールの線ということになる。
そして、グラフ2の左からの青で囲った部分が、グレー線よりも日経平均が下に潜り、その後、底打ちした時点から「法定速度外(上限=+10%水準)」に達するまでの日経平均の動きであり、これが即ち、「Sign」における定量的な「買いサイン」となっているという仕組みになっている。
今回、緑で囲った部分をご覧いただくと、赤線が、9月後半からの短い期間横バイとなり、その後、再上昇していることがお分かりいただけると思う。そして、そのギャップ(乖離率)こそが、現在9.43%という「法定速度外(上限=+10%水準)」ギリギリの水準にまで到達したということである。
よって、近いうちに、上昇は止まると考えている。
Written by Hayakawa
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