相場で生き残るためのテクニカル特化型戦略|第1回 敢えてファンダメンタルズ分析に頼らない理由[田向宏行]
FX
この連載では専業トレーダーの田向宏行さんに、テクニカル分析に特化したトレードテクニックを数回にわたってレクチャーしてもらいます。第1回となる今回は本題に入る前に、なぜファンダメンタルズ分析ではなくテクニカル分析が必要なのかを教えていただきます。
田向宏行さんプロフィール
たむかい・ひろゆき。大学卒業後、資格試験に挑戦するが挫折。就職できず仕方なく起業。事業経営の間に投資を開始。事業譲渡後の現在は個人投資家。FX会社のセミナー企画・構成も手がけている。著書に『臆病な人でも勝てるFX入門』(池田書店)、『1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX』(自由国民社)。
ファンダメンタルズ分析で儲けるのは簡単ではない
FXを始めると、為替レートだけでなく、各国の金利や政治状況などにも興味が向きます。トランプ大統領が就任して米国政治は話題に事欠きませんし、欧州は英国のEU離脱や欧州中央銀行(ECB)などのニュースが注目を集めます。しかし、そうしたファンダメンタルズのみでFX取引をしようと思うと、あまり上手くいきません。あるときは予想通りに動いて利益になりますが、想定通りの動きにならず損をする場合もあります。これは私も含めFXを始めた個人投資家の誰もが経験することでしょう。
しかし、全く別の視点で利益を出す方法もあります。拙著『臆病な人でも勝てるFX入門』(池田書店)で紹介した小学生トレーダーは英語もできませんし、世界の政治や経済を知りませんが、テクニカルだけで利益を出せています。大人の私たちは社会経験もあり、仕事やニュースを通じて世界の動きや政治経済を見て相場を考えがちですが、こうしたファンダメンタルズで利益を得るのは簡単ではありません。
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