米軍、シリアへミサイル攻撃。米長期金利を指針に。 志摩 力男氏
配信日:2017/04/07 12:20
シリア情勢は、ほとんどアサド政権側が勝ちそうなところでした。トランプ大統領はオバマ政権のシリア政策を批判し、ロシアと協力してアサド支配の現実を認めるという方針でしたが、これが瞬時にして変わったので、トランプ外交が次どうなるのか、よくわからくなってます。米中会談を前に、「米国は単独でも行動する」というところを見せたかったのでしょうか。
米軍のシリア攻撃に、マーケットは一様にリスクオフモード、韓国ウォン、ロシアルーブル、トルコリラ等、関係する新興国通貨が売られてます。ロシアとの関係改善がありそうなので、私自身、今年はルーブルロングは有望かなと言ってたので、ちょっと困ったなと思ってます。しかし、一番反応しているのが「円」です。
ちょっと、過剰反応かなとも思います。No.1生保が110円手前を買っているとのマーケットの観測もあります。この110円前後は非常に固く、昨年の100円近辺の攻防を思い出させます。ほとぼりが冷めた所で、反発しているかもしれません。
ただ、この先、ちょっと読めない展開になってきたので、米長期金利を指標にしながら、ドル円はトレードしていくしかないかなと思います。2.30%がしっかり割れて、2.25,そして2.00%方向となれば、やはりドル円は重くなります。米長期金利に注目でしょう。
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