米・加雇用統計に注目! 「1月10日の注目点とイベントスケジュール」
中東リスクは何処へやら、マーケットはリスクオン相場となり、ドル円は109.60円付近まで上昇し、昨年末の流れに戻っています。
リスクは完全になくなったわけではないと思うので、個人的には違和感を感じるのですが、マーケットはリスクオフで傾いたポジションを踏み台に上昇を続けています。
本日は五十日で、日本は3連休前ということで、実需の動きが強くなると思われます。
仲値付近やFIX、NYクローズ付近は注意しておきたいと思います。
また、リスクは完全になくなったわけではないので、週末に向けてポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。
◎本日の注目点
1)雇用統計
本日は米・加雇用統計です。
米雇用統計は、ADP雇用統計が良い結果が出てきているため、本日の雇用統計も期待されているのですが、非農業部門雇用者数は約16万人予想、失業率は3.5%予想、平均時給は0.3%予想と強めの予想が出ているため、予想を下回る可能性があるのではないかと思っています。
リスクオフ相場が後退し、再度リスクオン相場になっている中で、強めの予想を上回る結果が出てくればドル買いの追い風になるのではないかと思います。
逆に、今の流れで予想よりも弱めの結果となっても極端に弱くない限りは、ドル売りは限定的ではないかと思います。
個人的に注目しているのは、失業率です。
景気後退してくるときに最初に現れるのが失業者ではないかと思っているので、失業率が悪くならないか注目しています。
カナダ雇用は、前回、前々回と弱い結果が出ているため、今回の結果が強いものかどうかが気になります。
予想が2.5万人と強めの予想が出ているため、仮にマイナスの結果になるようであれば、カナダドルの売りが強くなるのではないかと思っています。
特に、中立の金融政策をとっているカナダ中銀が、弱い結果が出てきた場合は、緩和政策にシフト変更する可能性があるのではないかと思っています。
2)中東情勢
イランとの直接武力衝突がなくなったとしてリスクオン相場、ドル円は上昇し、株式相場も堅調となっています。
ただ、中東リスクが完全になくなったわけではなく、リスク要因はかなり残っています。
米国が軍事オプションを使わないのは、米国人に被害が出ていなかったからで、この先米国人に被害が出てきた場合は状況が変わってくると思います。
イランでは、いまだにロケット砲などが着弾しているとの情報もあり、イラン国内の隅々まで統制がとれているわけではないので、どこかで米国人に被害が出てくる可能性もあるので、再度リスクオフの傾く場合もあるので要注意です。
また、イランで墜落したウクライナの旅客機ですが、危機トラブルとのイラン発表でしたが、カナダのトルドー首相はイランのミサイルで撃墜されたとの主張を表明し国際的な調査を依頼しています。
この調査に米国をはじめ同調する国もあり、旅客機撃墜が引き金で再度対立しリスクオフのなる可能性もあるので要注意です。
3)米中関係
13日から米中協議第1弾の合意署名が予定されていますが、これに関しては織り込み済みです。
注目は、第2弾の交渉がどのような内容で、どれくらいのスピード感で行われるかが注目です。
また、貿易協議以外でも、香港デモをはじめ米議会では香港や新疆ウイグル自治区の人権法案を可決していることに注目しています。
週末には台湾選挙が予定され、香港デモが台湾選挙にも影響しています。
このことが、香港デモ、米中関係の火種にならないか注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
1月10日(金曜日)
09:30 AUD 豪小売売上高
15:00 NOK ノルウェーCPI(消費者物価指数)
16:00 TRY トルコ失業率
18:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
22:30 USD NFP雇用統計・平均時給・失業率
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
1月11日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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