米中・中東リスク後退でドル円110円台乗せるか!? 「1月14日の注目点とイベントスケジュール」
昨日の欧州時間にドル円109.70円を抜けるとイッキに109.90円付近に上昇。
その後は110円の攻防を繰り返しながら、109.94円までジリジリと上昇しています。
110円はオプションも観測されているため、抵抗はかなり強くなっていますが、抜けると一気に上昇しそうな気がします。
また、昨日はMPCメンバーのブリハBOE外部理事が利下げに関する発言をしたためポンドが下落しています。
ここ数日でMPCメンバーの相次ぐ利下げを匂わす発言で、次回「Super Thursday」で利下げの可能性が高まっています。
◎本日の注目点
1)米中関係
一部関係者の話として、中国を為替操作国から外すことを検討していると報道されています。
為替操作国に認定されると制裁関税を課されるのですが、中国の場合はすでに関税を課されており、為替操作国から外されても実際には大きな影響はないのでしょうが、心理的な影響・リスクオンの追い風にはなりそうです。
明日に米中協議合意署名を控えて、本日も米中関係に関するヘッドラインに注目です。
2)中東リスク
昨日に続き、イランでは指導部への抗議デモが拡大しているようです。
また、イラクの米軍駐留基地への砲撃も確認されているようで、イラン国内の掌握が出来ていないのではないかと思われます。
イランは米国が核合意から一方的に抜けたことで、核合意の制限を超えウラン濃縮を進めるとしています。
英・仏・独首脳はイランに対し核合意の順守を求める声明を出しています。
イランが核合意を順守せず、核合意から抜けてしまうとイスラエルやサウジなどが続くように核合意から抜けて核開発競争に進む可能性が出てきます。
そうなると中東情勢不安につながる可能性が高くなるので、核合意・ウラン濃縮には注意が必要です。
3)米指標とドル円110円
長く続いた109.70円のレジスタンスを抜けて110円の攻防に入っています。
110円にはオプションも観測されていますが、抜けてしまえばストップロスも巻き込み上昇することが予想されています。
また、本日は米金融政策に大きな影響力を持つ、CPI(消費者物価指数)が発表されます。
東京・欧州市場で110円を明確に抜けれていない場合は、米指標に注目が集まると思われます。
◎本日のイベントスケジュール
1月14日(火曜日)
12:00 CNY 中国貿易収支
17:30 EUR メルシュECB専務理事発言
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
23:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
1月15日(水曜日)
02:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
03:00 USD ジョージ・カンザスシティ連銀総裁発言
04:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁
09:30 JPY 黒田日銀総裁発言
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