春節スタートで新型コロナウィルスのリスク拡大はどうなる? 「1月24日の注目点とイベントスケジュール」
昨日のマーケットは、新型コロナウィルスの感染者拡大が懸念されリスクオフに傾いています。
ドル円は一時109.30円割れまで下落しました。
ただ、ドル円が下がったところでは、先日のドル円上昇時に買い遅れていた実需の買いが並んでいるとの情報もあります。
ユーロも昨日のECB理事会・記者会見で大きく下落しています。
特にユーロフランが注目の「1.0700」ラインの攻防になっています。
スイスがこのラインを守り切ることが出来るのか注目しています。
本日は実質五十日で週末、中国は春節がスタートします。
リスク管理をしっかりしたいと思います。
◎本日の注目点
1)リスクオフ
中国では感染者の拡大が報告されている新型コロナウィルスですが、米国は中国への訪問警戒レベルを引き上げました。
人の移動が抑制されることで、感染拡大が原油価格に影響するのではないかとWTI原油価格は下落、関連銘柄株などが下落しています。
ただ、WTO(世界保健機関)は「緊急事態」は時期尚早としたことでNY市場後半は株価持ち直しとなっています。
この回復・持ち直しの流れが東京市場や欧州市場に繋がり、リスクオフの一服に繋がるのか注目です。
感染の中心とされている中国の武漢では、交通規制がかかり封じ込めを計っていますが、中国は春節に入ることから人の大移動が始まります。
週末や週明けに感染者が世界で確認されると、再度リスクオフが進むのではないかと思われます。
週末リスクも考え、ポジション調整をしっかりとしたいと思います。
2)要人発言
本日ダボス会議が最終日です。
要人の講演も多数予定され、ラガルドECB総裁や黒田日銀総裁、ムニューシン米財務長官なども発言することから要注目です。
3)重要指標
昨日、ハト派内容となったラガルドECB総裁の記者会見でユーロが下落しています。
そのユーロが持ち直すのか、下落が加速するのか、欧州各国の各PMI発表が注目です。
来週に金融政策発表を控えた英国でも、PMIが発表されます。
先日の雇用統計などが良い結果が出たことで利下げ確率が50%と微妙な状況になっています。
本日の発表で、利下げ確率がどのように動くのか注目されています。
また、利下げ確率が動く分、ポンドも良く動くと思われます。
カナダドルは先日の政策金利発表でハト派な内容になったことから下落しています。
カナダ小売売上高の発表でカナダドルが回復してくるのか、下落を加速させるのか注目しています。
原油価格が下落しているだけに、予想よりも弱い結果が出てくると下落が加速する可能性があるのではないかと注意しています。
◎本日のイベントスケジュール
1月24日(金曜日)
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)(24日まで)
08:30 JPY 全国CPI(消費者物価指数)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19日分)
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI
17:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
18:00 EUR イタリア製造業・サービス業・総合PMI
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI
18:00 EUR IFO景況指数
18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI
18:30 GBP ハスケルBOE外部理事発言(ダボス会議)
18:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁発言(ダボス会議)
19:30 EUR ラガルドECB総裁発言(ダボス会議)
19:30 USD ムニューシン米財務長官発言(ダボス会議)
19:30 JPY 黒田日銀総裁発言(ダボス会議)
22:30 CAD カナダ小売売上高
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI
1月25日(土曜日)
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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