金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第3回[YEN蔵]
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YEN蔵さんプロフィール
えんぞう。米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。現在はトッププロトレーダーとして為替、日経平均、日経オプション、個別株の取引を行う。投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨を始めとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。
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世界の新興国で金融緩和が続く
前回も書きましたが、現在のマーケットは世界中の中央銀行による金融緩和でジャブジャブに溢れたマネーが行き場を失い、それが金融市場に流れて株価を押し上げています。米中の通商協議が続いていたことで(1月15日の署名で第1段階の合意がなされました)、世界中の企業、特に大企業製造業は設備投資を控えており、資金が最初は債券に、次に株式に向かって昨年秋からの株高を演出しました。
2019年には、欧州中央銀行(ECB)が9月に、米連邦準備制度理事会(FRB)が10月に金融緩和を行い、そこでいったん緩和を休止しています。しかし、FRBは2019年10月15日から毎月600億ドルの短期国債の買い入れを開始しており、これがQE4(量的緩和第4弾)ではないかといわれるほど金融市場に影響を与えている可能性があります。この短期国債の買い入れは、少なくとも2020年4~6月期までは続けるとしています。このことも前回触れています。
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