今夜の米国市場次第 井上哲男氏
日経225
潮流995 テクニカル6グラフとTBグラフ2 配信日:2020/03/09 08:59
「MD」に書いたが、週末のNY市非常事態宣言や原油の急落、そしてドル安(円高)の進行(現在、1ドル103.76円近辺)を受けて、現在、米国の時間外取引で3指数ともに、金曜日の引けレベルから4%程度の急落状態となっており、3週間目を迎えた新型コロナウイルスを材料とした下落相場は、今夜の米国市場がどのような展開となるかを恐れ、極めて不安定な状態にいる。
オプションのボラティリティは、日経平均が805円安で引けた2/28(金)の夜の大阪イブニングセッションをピーク(手仕舞いのピーク)として、その後は徐々に低下していたが、今日、明日については再び上昇することは避けられないであろう。
以前、今回の急落で、マイクロソフト、アップルが6日間、7日間で経験した下落率が15.5%であり、日経平均にそれをあてはめると、2万0184円と述べたが、金曜日の終値と、指数(ダウ)が急落した2/24以前の2/19からのそれを計測してみると、それぞれ、16.73%、10.69%となっており、さほど、状況は変わっていない。ダウについても11.87%である。それを考えると、現在の、時間外の4%の急落というのは、極めて深刻な数値である。
本日も先週末と同じくモニタリング中のすべてのグラフを添付するが、TB(米国債)が金曜日添付から1日で大きく金利水準が低下していることが現況の全てである。ただし、RSI、3乖離に見られる底値圏での底練り状態(急落時のRSI合計は、底打ち後に実際の指数が底を探ることは先週書いたが)は変わっていない。
×
よろしいですか?