マーケットは落ち着きを取り戻すのか!? 「4月6日週の注目点とイベントスケジュール」
先週もコロナウイルスが相場を動かす材料でしたが、少しづつマーケットも慣れてきたのではないかと思います。
相変わらず株価は上下を繰り返し、ボラティリティの高い相場ですが、サーキットブレーカーが連日のように発動するようなパニック相場ではなくなってきているように思えます。
恐怖指数と言われ、相場の不安感を表す指標として見られるVIX指数は3月16日の「85」を頂点に、少しづつ低下してきています。
1つの節目とされているのが「40」と言われていて、あと少しで割り込むところまで来ています。
コロナウイルスの収束はいまだに見えてきませんが、マーケットの落ち着きはもう少しのところまで来ているのかもしれません。
また、今週からオセアニアはサマータイムを終了し、標準時(冬時間)に突入しています。
◎今週の注目点
1)コロナウイルス
コロナウイルスの感染者は拡大しています。
イタリアやフランスなど欧州での感染者拡大ペースは緩やかになってきましたが、感染者は増え続けています。
米国では感染者拡大ペースは倍々とペースを上げながら増え続けています。
イタリアやフランス、スペインなどの都市封鎖は継続され、米国の店舗閉鎖や外出規制なども続いています。
「コロナウイルスの感染者が増える → 都市封鎖・外出規制が継続 → 経済停滞の継続」
経済の停滞は数字として表れ、欧州の景況感「製造業・サービス業PMI」は軒並み最低な数字が続出、米国では新規失業保険申請件数が過去最高の数字が出てきています。
現在の数字が最低ではなく、まだまだ悪化するのではないかという不安感、いつまで続くかわからないという不安感など、コロナウイルスによる影響がどこまで拡大・継続するのか注目が集まっています。
今週もコロナウイルスに関するヘッドラインで相場が動いていくと思われます。
2)原油価格
先週末、ロシアやサウジアラビアから減産に関する発言があったことから、原油価格は急騰しています。
ただ、減産が決定したわけではなく、協議はこれからです。
6日にはOPEC臨時会合が開かれる予定で、ロシアなど非加盟国との協議も重要になってきます。
減産に合意が出来るか、再度決裂となるのか注目です。
また、減産に合意できたとしても減産量がイマイチだった場合、コロナによる需要不足は変わらないことから供給が需要を上回る限り価格の上値は重たいと思われます。
需要と供給のバランスがとれるくらいまで減産できるのかにも注目です。
3)Brexit交渉
英国のジョンソン首相はコロナウイルスに感染し隔離中との事。
EUでは離脱交渉を行うバルニエ主席交渉官がコロナウイルスに感染したとの報道が先月中旬に出ています。
交渉はオンラインで行われているとの一部情報もありましたが、その後欧州や英国で都市封鎖になるほど混乱しています。
このような状況で、離脱交渉がどこまで進んでいるか疑問が出てきます。
そのような中で、今年末が期限となっている離脱交渉を延期すべきではないかという声が出てきています。
離脱交渉期限の延長は6月までに申請しなくてはいけません。
英国では、年内で離脱することが法案化されているため、6月の申請期限の前に英国議会で離脱交渉延期を有効にするための法案が必要になります。
本当に、離脱交渉の延期が高まってくるのなら、そろそろ議会に提案し議論される頃かもしれません。
このような話が出てこないか、要人発言に注目です。
◎今週のイベントスケジュール
4月5日(日曜日)
オセアニアがサマータイム突入
4月6日(月曜日)
17:30 GBP 英建設業PMI
4月7日(火曜日)
10:30 AUD 豪貿易収支
13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表
16:30 GBP Halifax住宅価格指数
20:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
23:00 CAD IveyPMI
4月8日(水曜日)
21:15 CAD 住宅着工件数
21:30 CAD 建築許可件数
23:30 USD 原油在庫量
4月9日(木曜日)
米債券市場短縮取引
00:00 MXN メキシコ金融政策決定会合議事録
03:00 USD FOMC議事要旨
10:30 AUD RBA四半期金融報告
15:00 GBP 英GDP
21:30 USD 米新規失業保険申請件数
21:30 CAD カナダ雇用者数増減・失業率
4月10日(金曜日)
グッドフライデー(聖金曜日の祝日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
4月11日(土曜日)
01:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(2020年・2022年投票権)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:00 USD 米月次財政収支
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