ECB理事会と記者会見に注目! 「4月30日の注目点とイベントスケジュール」
昨日のFOMCでは据え置きが発表され、声明文や記者会見もほぼ無風で通過していきました。
FOMCが発表される前に、米国では抗ウイルス薬レムデシビルの効果について報告があり、ポジティブな内容に株価は上昇でしました。
コロナに対する薬が出てくれば、コロナによる経済への影響は縮小していくと思われ、次のリスクに移っていくと思われます。
コロナの陰に隠れているリスクは、北朝鮮の金正恩と英国の離脱・Brexitが注目ではないかと思います。
日本では、緊急事態宣言の延長が検討され、1か月程度の延長を全国規模で検討されているようです。
1日には発表されるのではないかとの事です。
また、本日は月末なので仲値やFIXなどに注意しておきたいと思います。
◎本日の注目点
1)ECB理事会
本日の理事会では、政策据え置きが予想されています。
注目は声明文と記者会見で、コロナの影響で停止した経済状況について、規制の状況と今後の経済見通し、ECBの緩和政策による影響、今後の追加緩和・追加政策についてなどです。
イタリアやスペインなど完全に経済活動を停止し、長期間のロックダウン政策をとっている国が多いユーロ圏の経済状況はどこまで傷んでいるのか気になります。
傷みが激しい場合、回復に時間がかかる可能性が高くなります。
経済見通しと合わせて、経済の傷み具合と今後の回復にかかる見通しに注目したいと思います。
また、現在マイナス金利や量的緩和、特に量的緩和ではジャンク債まで幅を広げていることから、次の一手があるのか、何なのかが気になるところです。
マイナス金利の深掘りなどがあるのかにも注目です。
2)中国製造業
本日は中国国家統計局が発表する製造業PMIと、民間の財新(Caixin)が発表する製造業PMI、2種類の製造業PMIが発表されます。
注目度が高いのは、財新製造業PMIです。
予想では好不況の分岐点である「50」を上回る「51.0」が予想されています。
予想を上回るのか、下回るのか、「50」を下回ることがあるのかが、ポイントとなると思われます。
また、結果を受けて中国株と豪ドルの動きがどうなるかに注目したいと思います。
3)株価
昨日、米国でコロナウイルスに効果的な薬として、レムデシビルの効果が見られると、また承認に向かうと発表されるとリスクオンに傾き、VIX指数は急低下、株価は大きく上昇しました。
日経先物も一時600円を超える上昇、20,000円台をあっさりと回復しました。
本日もこの流れが続くのか、注目です。
また、米株や日本株など、コロナで下落した株価の半値戻しのところまで来ているので、全戻しに向かうのか、実体経済に合わせ下落していくのか、株価に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
4月30日(木曜日)
10:00 CNY 中国製造業PMI
10:45 CNY 財新製造業PMI
14:30 EUR フランスGDP
15:00 EUR ドイツ小売売上高
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
16:00 EUR スペインGDP・HICP(消費者物価指数)
16:55 EUR ドイツ失業率
18:00 EUR イタリアGDP・HICP(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏GDP・HICP(消費者物価指数)・失業率
20:00 MXN メキシコGDP
20:45 EUR ECB理事会政策金利・声明文発表
21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
21:30 EUR 米新規失業保険申請件数・PCEデフレーター
21:30 CAD カナダGDP
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